2009年度予算案にたいする日本共産党の提案
オリンピックよりくらし、福祉、雇用を最優先に予算の組み替えを
2009年3月23日
日本共産党東京都議会議員団
アメリカ発の金融危機によるかつてない深刻な不況と、大企業による身勝手な雇用破壊が都民生活を直撃しているもとで、東京都にもとめられていることは、都民の雇用とくらし、福祉をまもることを最重点に、いま都民がもとめている本格的な少子高齢社会への対応、ゆきとどいた教育の実現、中小企業振興、地球温暖化防止、震災対策などの充実のために全力をつくすことです。
石原知事が提案した来年度予算案は、かねてから都民がもとめ、日本共産党が提案・要望してきた緊急の雇用・中小企業対策や福祉施策がある程度もりこまれていますが、今日の深刻な事態と都の財政から見るときわめて不十分なものです。くわえて、特別養護老人ホームの用地費助成や3つの都立小児病院の廃止が盛りこまれるなど、都民要望に背を向け、切りすてをすすめるものとなっています。
その一方、税収減といいながら首都高中央環状品川線をはじめとする投資的経費が五年連続で増額され、オリンピック基金が1000億円も積立てられるなど、オリンピックをテコとした浪費をひきつづきすすめるものとなっています。
いまこそ、オリンピックより都民のくらしを守ることを最重点にした財政運営にきっぱり転換し、本来、自治体として取りくむべき、都民の雇用とくらし、福祉、雇用、中小零細企業などを守り、持続可能な都市づくりにふみだすことに全力をつくすときです。
今回の組み替提案には、切実な都民要望を基本に、オリンピック基金の積立金1000億円などを活用し、あたらしい政策的発展として75歳以上の高齢者の医療費負担の無料化、保育園待機児解消のための緊急対策、不況で苦しむ都内製造業者を元気にするものづくり支援事業の創設を打ち出すなど、都政として都民の切実かつ緊急の課題に思いきって取り組むものとしました。
組み替え規模は5.2%、実際の施策でみれば4%に過ぎませんが、176項目の切実な都民要望が実現できます。この方向こそ、都民の願いにこたえるものと確信するものです。
以上
日本共産党の予算組み替え案のポイント
組み替え予算のフレーム
一般会計予算組み替え案の具体的内容
組み替え案の財源内訳
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