東京都知事 石原慎太郎殿
2011年10月28日
日本共産党東京都議会議員団
放射性ストロンチウムの継続的な測定・調査を求める申し入れ
日本共産党都議団は、第2回定例会において、東京都に対しストロンチウムなどの放射性物質について測定するよう求めましたが、その重要性はますます明確になっています。
原子力安全・保安院が6月に発表した福島原発事故による「放射性物質放出量データ」によれば、ストロンチウムの全体の放出量は2,140兆ベクレルにおよび、セシウムの約6.5%であることが明らかになっています。
文部科学省よる福島原発から100km圏内の土壌抽出調査結果でも、ストロンチウム90の沈着量は、セシウム137の5.8%〜0.016%とばらつきがありながらも、各地で確認されています。
首都圏でも10月に入って、横浜市内で雨水桝などの堆積物から、ストロンチウム89と90が検出されました。このため文科省も、その堆積物及びその周辺の土壌についてストロンチウムなどの核種分析をおこなうと発表しました。
都内の土壌などにも放射性ストロンチウムが堆積している可能性は、極めて高いと言えます。魚や牛乳などにも、蓄積している可能性があります。
ストロンチウム89の半減期は約50日ですが、ストロンチウム90は約29年と長く、体内に入ると骨や筋肉に蓄積し長期間にわたって放射線を出し続けるため、セシウム以上に危険であるとされています。そのため都民からは、正確な情報を求める声が高まっています。
よって、東京都は地表土、野菜、牛乳、魚、海底土などについて、放射性ストロンチウムの核種分析をすみやかにおこなうべきです。すでに測定をおこなっているのであれば、ただちにその結果を公表するとともに、今後も継続的によりきめ細かな調査をおこなうよう、求めるものです。
なお、この申し入れに対する回答については、11月2日までにいただけるようお願いするものです。
以上
全文PDFです。
【添付ファイル】 「しんぶん赤旗」(10/29付)に掲載されましたのでご参照ください。
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