森喜朗氏の組織委員会会長辞任について(談話)
★オリパラ特委で森氏の女性蔑視発言を追及する、あぜ上三和子都議(2021.2.5)
森喜朗氏の組織委員会会長辞任について(談話)
2021年2月15日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言は、性別その他いかなる種類の差別も許さないと定める「五輪憲章」はもとより、ジェンダー平等という日本を含めた世界中で進められている取り組みに反し、女性に対する蔑視・差別であり、極めて遺憾です。
森氏は国内外の批判の高まりのなかで辞任しましたが、辞任で終わる問題ではありません。暴言を是正できなかった日本オリンピック委員会、辞任を迫れなかった組織委員会、森氏の謝罪で収束をはかろうとした東京都など、森氏の発言は日本の社会のゆがみをあぶりだす結果となりました。
日本共産党都議団は、2月5日のオリンピック・パラリンピック特別委員会において「女性蔑視発言は撤回し謝罪しても許されない。都として辞任を求めよ」「都のジェンダー平等に対する姿勢、五輪憲章に対する姿勢が問われる問題」と厳しく質しました。また、2月10日の議会運営委員会理事会において『会長職の辞任を求めるとともに女性に対する差別だけでなくあらゆる差別のない社会をつくるために全力で取り組む決議案』を提案しました。
そもそも日本は、国連の女性差別撤廃条約を批准してから35年になりますが、いまだにジェンダーギャップ指数が153か国中121位と、世界の水準から大きく遅れています。今回の問題を決して曖昧にせず、SDGsの目標5にも位置づけられているジェンダー平等の実現を、東京都をはじめ日本社会のあらゆる分野で具体化し推進しなければならないと考えます。
日本共産党都議団は、あらゆる差別のない社会をつくるために引き続き全力で取り組む決意です。
以 上
★森氏発言に都「不適切」辞任は求めず あぜ上氏が追及(「しんぶん赤旗」2021.2.6付)
★議会運営委員会に提案した「辞任を求める決議案」(2021.2.10)