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質問・条例提案

2020.11.24

東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例(案)の提案について

日本共産党東京都議団は、第4回定例会に「東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例(案)」を提案します。

【提案内容】
・所得125万円以上の方が負担する2万510円の負担を所得に応じて軽減
・多摩都市モノレールやゆりかもめでの利用拡大、都県境のバス路線での利用拡大

東京都シルバーパス条例改正案について
東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例(案)
新旧対照表

   

★記者会見で条例案を説明する藤田りょうこ(左)、白石たみお(右)の各都議(2020.12.7)


東京都シルバーパス条例改正案について

≪条例改正案の内容≫

○シルバーパスの発行に必要な費用負担額は、住民税非課税または所得125万円以下の方は1,000円、それ以外の方は2万510円となっています。この費用負担額を「所得に応じた」額とするよう条例に定めることによって、負担を軽減します。具体的には、住民税課税で所得125万円超200万円以下の方を対象に3,000円パスを発行することを考えています

○新たに多摩都市モノレール、ゆりかもめでも利用できるようにします。

○現在の制度では民営バスに乗る場合は乗車、降車の両方が都内の停留所である必要がありますが、これを乗車、降車の一方が都内の停留所であれば利用できるように改めます。

○施行日は2021年10月1日です。

 

≪提案理由≫

○シルバーパスの負担額は、住民税課税で所得が125万円を超えると、1,000円から一気に2万510円に上がるため、負担軽減を求める声が大きく広がっています。市長会も、中間所得層に向けた新たな利用料軽減枠を設けることを東京都に要望しています。東京都が都民を対象に行ったアンケート調査でも、2万510円の利用者負担金に対する考えは「『高い』と思う」が最も多くなっていました。そのため、負担軽減を行う必要があります。

○多摩都市モノレール、ゆりかもめは東京都の第三セクターによる公共交通機関ですが、シルバーパスは利用できません。沿線の住民からは適用を求める声が根強くあり、条例を改正して利用できるようにする必要があります

東京都と他の県の境の近くに住む都民は生活圏が都外に及ぶことが少なくなく、都外でシルバーパスが使えないため、様々な不便が生じています。そのため、少なくとも乗車又は降車の一方が都内であれば利用できるようにする必要があります。