ご意見・ご要望
ページトップヘ

申し入れ・談話

2020.10.19

外環道トンネル工事の真上で起こった陥没事故についての申し入れ

 先月(9月)にシールドマシンが通過したさい、騒音や振動、コンクリートの隆起や塀の亀裂などが生じ、住民が抗議し調査を求めていた場所での陥没事故です。日本共産党都議団の申し入れに対し、武市敬副知事は「国及びNEXCO東日本に原因究明を求める」と答えました。

  

★(写真左)申し入れる(右から)とや英津子、原田あきら、(武市敬副知事)、里吉ゆみの各都議(2020.10.19)
★(写真右)陥没を埋め戻す作業員(原田あきら都議撮影、2020.10.18)


東京都知事 小池百合子 殿

2020年10月19日
日本共産党東京都議会議員団

外環道トンネル工事の真上で起こった陥没事故についての申し入れ

 昨日18日(日)朝、調布市東つつじが丘2丁目の住宅街で道路が陥没しました。陥没箇所は報道によれば長さ5m、幅2.5m、深さ5mにおよび、大量の水が溜まりました。
 この場所は東京外環道の地下トンネル掘進工事の直上にあたります。先月9月初めにシールドマシンが通過したさい、一帯で騒音、振動が発生し、コンクリートの隆起や、住宅の外壁や塀の亀裂などが生じていました。住民がNEXCO東日本や国交省に抗議し、徹底調査と補償を求めていた最中の事故でした。
 事故を受けて昨日、NEXCO東日本は東京外環道トンネル工事をいったんすべて中止していますが、このような事故が起きた以上、事故原因の究明や住民の安全が確保されるまでシールドマシンを絶対に動かしてはなりません。
 今回の事故が外環道トンネル工事に起因するものであれば、工事の影響が地上に及ばないことを前提とするいわゆる「大深度地下法」(「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」)の前提そのものが成り立たなくなり、外環道工事全体の正当性が問われる重大事態です。

 日本共産党都議団は東京都に対し、今回の事故をうけてただちに以下の点にとりくむことを求めます。

  1. 事故原因が解明され、安全にかかわる調査が終わるまではシールドマシンを停止させるよう求めること。 
  2. 今回の事故で避難を余儀なくされるなど、影響をうけている全ての住民に対し、都として十分な生活保障を行うとともに、国とNEXCO東日本に対して早急に補償するよう求めること。
  3. 今回の陥没事故の徹底した原因究明とともに、過去にシールドマシンが通過した箇所も含め、外環道工事の影響について徹底した調査を行うよう、国およびNEXCO東日本に強く求めること。
  4. 東京外環トンネル施工等検討委員会の事故の検討結果を裏付ける資料や検討過程を公開するよう求めること。また、検討委員会以外の専門家による議論の場を早急に設置すること。
  5. 住民の命を脅かし、莫大な経費を浪費する外環道計画は即刻中止するよう求めること。

以 上