特別支援学校での新型コロナ感染拡大防止のための検査拡充を求める申し入れ
日本共産党都議団は標記の申し入れを行いました。同じ特別支援学校で、濃厚接触者でない2名の感染者があったことから、PCR検査の範囲の拡大などを求めたものです。
★申し入れ書を手渡す(左から)星見てい子、里吉ゆみの各都議(2020.6.26)
2020年6月26日
東京都知事 小池百合子 殿
東京都教育長 藤田裕司 殿
日本共産党東京都議会議員団
特別支援学校での新型コロナ感染拡大防止のための検査拡充を求める申し入れ
6月21、24、25日に、特別支援学校の教員3人が新型コロナウイルスに感染したとの発表がありました。都教委によると3人とも感染経路は不明で、通常の通勤や買い物などの生活を送っていたとのことです。そのうち2人は同じ学校ですが濃厚接触者ではないとのことです。
現在の基準では、感染者が出た場合、濃厚接触者として保健所に特定された者に対しPCR検査を実施し、それ以外の接触者は健康観察を行うことになっています。しかし、同じ学校で複数の感染者があった以上、濃厚接触していなくても校内で感染した可能性を完全に否定できるものではありません。濃厚接触者であるかどうか、また症状のあるなしにかかわらず、積極的にPCR検査を行い、早期発見と隔離をすることが、感染拡大を防ぐためにも安全安心のためにも求められます。
また、特別支援学校の教職員は、満員電車での通勤や日常生活のなかで知らず知らずのうちに感染し、無症状のまま、体の弱い子どもたちに移してしまうことを心配しています。これらの懸念を払拭し、安心して教育活動を行えるように、定期的なスクリーニング検査をしてほしいとの声があがっています。
休業や活動の制限をできるだけ少なくし、学校での教育を最大限保障していくには、感染の早期発見、早期対応が決め手となります。
よって日本共産党都議団は、以下の項目を強く要望するものです。
- 都立学校で新型コロナウイルス感染者が判明した場合は、濃厚接触者に限定せず、幅広い接触者に速やかにPCR検査を実施すること。特に特別支援学校では、基本的に教職員および児童生徒全員を対象に検査をすること。
- 感染者の有無にかかわらず、特別支援学校の教職員について、定期的なPCR検査を実施すること。
- 満員電車等を避けるための自動車通勤を認めること。
- 感染が発生した学校の児童・生徒が通う放課後等デイサービスや実習施設などに、速やかに情報提供をすること。
以 上