都財政に関する知事と有識者意見交換会のネット中継は中止を(談話)
都財政に関する知事と有識者意見交換会のネット中継は中止を(談話)
2020年6月25日
日本共産党東京都議会議員団
団長 大山とも子
東京都は、都財政に関する小池知事と有識者との意見交換会を6月26日(金)に開き、都財務局ホームページでインターネット中継すると発表しました。
目的は、「新型コロナウイルス感染症への対応など、都財政を取り巻く環境が大きな転換点を迎えようとする中、今後の社会経済情勢を踏まえた都財政の果たすべき役割について、有識者の意見を聞き、今後の予算編成及び財政運営に活かす」ことにあるとしています。
しかし、今は都知事選挙の真っ最中であり、小池知事は22人の候補者の中の一人です。しかも、6月26日というのは、投票日のわずか9日前です。なぜ、あえてこのような時に、小池知事が都財政問題について、自分たちで選んだ有識者と意見交換会を開いて、それをインターネット中継するのでしょうか。
日本共産党都議団は、小池知事が登場する「STOP! コロナ差別」の人権啓発映像を東京都の公式動画チャンネル等で流し始めたことについて、小池知事に抗議するとともに是正を求めました。
意見交換会のインターネット中継についても、都民の税金を使った東京都の事業を、小池知事の選挙のために利用する公私混同、都政の私物化ではないかと言われても仕方ありません。
小池知事は、オンラインを活用して選挙をすると表明していますが、東京都のインターネットを選挙に利用することは許されません。
「今後の予算編成及び財政運営に活かす」というなら、本来それは新しい知事がすべきことです。
今、小池知事がすべきは、東京で再び増え始めた新型コロナウイルス感染症への対応や都財政問題をはじめ都政の課題について、都知事選挙の候補者と、正々堂々と都民の前で公開討論を行うことです。
日本共産党都議団は、都財政に関する有識者との意見交換会の開催について再検討するとともに、選挙期間中のインターネット中継はやめるよう、小池知事に対しきびしく求めるものです。
以 上