ご意見・ご要望
ページトップヘ

申し入れ・談話

2019.10.07

東京臨海広域防災公園でのPAC-3機動展開訓練に関する申し入れ

★訓練当日の東京臨海広域防災公園の様子。大山とも子都議が監視に行き撮影(2019.10.09追加) 


東京都知事 小池百合子殿

東京臨海広域防災公園でのPAC3機動展開訓練に関する申し入れ

2019年10月7日
日本共産党東京都議会議員団

 

 防衛省は9月27日、東京臨海広域防災公園でPAC-3機動展開訓練を10月9日に実施すると発表しました。その目的は「弾道ミサイル対処に係る戦術技量の向上を図るとともに、自衛隊の即応態勢を示すことで、国民の安全・安心感の醸成に寄与する」としています。また、小池百合子知事は、この訓練の視察を発表しています。
 そもそもPAC―3は、アメリカの「ミサイル防衛計画」とセットで打ち出されたもので、防衛的なものではなくアメリカの先制攻撃体制を確保するためのものであり、憲法違反と言わなければなりません。
 防衛省は、北朝鮮による弾道ミサイルへの対処のためとしてPAC-3を配備してきました。北朝鮮は今年5月以来、短距離弾道ミサイルや放射砲(多連装ロケット砲)の発射を繰り返してきました。10月2日の弾道ミサイルとみられる飛翔体は、海上から発射され、より長射程の弾道ミサイルとみられており、より深刻で重大なものです。これは、国連安保理決議に違反し、航空機と船舶の航行の安全を脅かすものであり、強く抗議しなければなりません。こうした軍事的挑発は、昨年来進んでいる対話による朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和構築の流れに逆行するものです。日本がやらなければならないことは、北朝鮮が一切の軍事的挑発を中止し、米朝首脳会談の合意にそくして、対話による解決の道を真剣に選択することを促す外交的努力です。
 今回のPAC-3機動展開訓練は、対話による解決という外交的努力に反するものです。

 よって、憲法を守り都民のいのちを守ることが第一の仕事である小池百合子知事は、国に対して東京臨海広域防災公園でのPAC3機動展開訓練を実施しないよう求めるとともに、このような訓練を視察しないことを要請します。

 以上