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質問・条例提案

2019.03.06

築地市場跡地に関する補正予算の中途議決について(談話)

築地市場跡地に関する補正予算の中途議決について(談話)
―知事は公約違反を謝罪し「築地は守る」の公約実行を―

2019年3月6日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 大山とも子

補正予算に6会派が反対、賛成は3会派だけ

築地市場の跡地を市場用地から一般行政財産に移すための、平成30年度補正予算が、都議会の大波乱を経て、本日、都民ファーストの会、公明党、東京みらいの3会派の賛成で、可決成立しました。
しかし、反対したのは、日本共産党、自民党、立憲・民主クラブ、維新・あたらしい・無所属の会、生活者ネットワーク、自由を守る会の6会派におよびました。日本共産党都議団の提案をうけて記名投票が行われ、賛成75人に対し、反対が50人まで迫りました。
今回の補正予算は、小池知事が、2017年6月20日、都議選告示3日前に表明した「築地は守る」という公約を、投げすてるものでした。ところが知事が、方針転換したことを認めず、「変わっていない」という強弁をつづけたことに、きびしい批判の声がわきおこりました。
知事が、このような重大な内容で、しかも5600億円という巨額の予算案を、都議会の会期の前半に、予算特別委員会で審議することなく議決される補正予算案に、あえて計上したことにも批判の声があがりました。この問題にも小池知事は、まったく反省をしめしませんでした。
都議会の採決の結果、反対が6会派50人にもおよんだことは、今回の補正予算と小池知事の姿勢が、いかに道理のないものだったかを、はっきり表しています。

知事との一問一答の質疑が実現

補正予算への対応をめぐり、財政委員会では、公明党と都民ファーストの会による強引な委員会運営がくり返されました。開会日の議会運営委員会理事会は、与党である公明党と都民ファーストの会が理由も言わずに出席を拒み、長時間の空転が続くという前代未聞の事態がおきました。
そのなかで、日本共産党都議団は、都議会開会8日前の2月12日、議会運営委員長と各会派幹事長に申し入れを行ったのをはじめ、知事との一問一答の質疑による十分な審議を行うことを提案し、その実現に全力をつくしてきました。
開会前日の2月19日には、本日の採決で反対票を投じた6会派が共同し、知事との一問一答の質疑を求める申し入れを、議長などに対して行いました。都議会史上画期的なことです。それが大きな力になり、3月4日に経済・港湾委員会で、小池知事との一問一答の質疑を実現できました。しかし、1日だけの限られた時間の質疑にとどまり、十分な審議が行われたとは、とうてい言えません。

引き続き、知事の公約違反を徹底追及します

これまでの本会議質問、委員会質疑、知事との一問一答の質疑を通じて、今回の補正予算案は、知事の公約への態度、責任がきびしく問われるものであり、知事自身が誠実に答えるべきであることが、うきぼりになりました。
仲卸業者でつくる築地女将さん会が、3月4日、各会派に提出した陳情書の書き出しの文章は、「私たちは東京都知事小池百合子さんにだまされたと思っています」というものです。
そして、「一時的に豊洲市場に移るかもしれないが、築地市場に戻してあげると公的に発言されたにもかかわらず、これでは公約違反としかいえません」「私どもの切なる希望であった5年後の築地市場での復帰継続に希望を抱き、都知事を信じた多くの方々への約束を反故にしたことになります」と、切々と訴えています。
「築地ブランド」をつくりあげ、守ってきた人たち、築地場外で商売をしている人たちが相次いで、「知事に裏切られた」と怒りの声を上げています。
このような公約違反は許されません。小池知事は、都民と市場関係者に謝罪し、「築地は守る」という公約を守るべきです。
補正予算は可決されましたが、まだまだ解明すべき多くの問題が、残されています。豊洲市場についても、土壌汚染問題は解決していないうえ、ターレの事故、建物の揺れ、黒い粉塵、売り上げの減少、年間120億~140億円にもおよぶ赤字がつづくことなど、問題が山積しています。わが党は、引き続き、予算特別委員会などをとおして、知事の公約違反問題について、徹底追及していきます。

以上