建築物バリアフリー条例の改正についての申し入れ
東京都知事 小池百合子 殿
2019年2月5日
日本共産党東京都議会議員団
建築物バリアフリー条例の改正についての申し入れ
都は、本年第1回定例会において、高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例改正を行うとし、床面積1000平米以上の新築、増築、改築などの宿泊施設について、一般客室の出入り口幅を80センチメートル以上、客室内のトイレ、浴室等の出入り口幅を70センチメートル以上とする素案が示されています。
東京2020大会はもちろん、高齢者、障害者に利用しやすい宿泊施設へのバリアフリー化を進めることは不可欠の課題です。
同時に、全国でも初めての条例改正として、可能な限り優れた基準を設けることが重要であり、そのためにも障害者、高齢者の方々の意見を反映したものにしていくことが必要です。
障害者の方々からは、せめて客室の出入り口のみならず、浴室やトイレの出入り口も国の基準である80センチメートル以上とするよう要望があると聞いています。
一方で、中小のホテルや和式旅館などでも対応できるよう、可能な限りの財政的・技術的な支援も求められます。
よって日本共産党都議団は、以下の諸点を踏まえた条例改正とするよう、申し入れるものです。
- 「一般客室」内部の出入り口の幅について可能な限り80センチメートル以上をめざすことを努力義務とすること。
- 条例の規準を遵守するために必要な費用について、財政的支援や技術的な支援を行うとともに、既存建物の改修に対しても、助成等の支援策を拡充すること。
- 条例改正後の適用状況をふまえて、2年以内に見直しを行うこと。
以 上