築地市場の解体工事は直ちに中止することを求める申し入れ
東京都知事 小池百合子 殿
2018年10月24日
日本共産党東京都議会議員団
築地市場の解体工事は直ちに中止することを求める申し入れ
10月11日、豊洲市場が開場し、築地市場の解体工事が始まりました。多くの方々が「築地市場は残してほしい」と声を上げています。
小池知事は昨年6月、「築地は守る、豊洲を活かす」とする基本方針を打ち出し、「希望があれば、豊洲市場に移転し5年たったら築地に戻れるようにする」と発言しました。
小池知事は、土壌汚染が残る豊洲市場への移転を強行しましたが、豊洲市場では、様々な問題が起きています。開場日には、ターレから煙がでるぼや騒ぎやターレとターレに挟まれ女性が怪我をするという事故が起きました。その後も、排水溝のバスケットが、ごみですぐに詰まったなどの問題が発生しています。
地下水管理システムの機能強化を行っても、10月17日の地下水位測定では33カ所のうち18カ所でA.P.(荒川工事基準面)+2メートルを超えており、目標の水位に到達していません。
豊洲市場で営業をスタートした市場業者の方たちからも「築地市場は解体しないで戻れるようにしてほしい」との声が寄せられています。築地市場は建築家・研究者からも「築地市場のアーチの建物は、歴史的建造物であり後世に残すべきだ」との要望が出されています。
環状2号線の暫定迂回道路は11月4日に開通する予定ですが、その建設に伴う解体工事では、築地市場のアーチの建物までの解体は必要ありません。小池知事の「築地は守る」という公約を守るなら、アーチの建物を解体することは許されません。
小池知事は「5年たったら戻れるように」と発言していました。そうであるならば、戻れるようにするために、築地市場の解体工事は直ちに中止することを強く求めるものです。
以上