豊洲市場への移転強行・開場に断固抗議する
豊洲市場への移転強行・開場に断固抗議する
2018年10月11日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 大山とも子
多くの方々が不安と怒りの気持ちを抱いたまま、本日、豊洲市場の開場となり、築地市場では解体工事が始まりました。あらためて、小池知事が「都民の食の安全・安心を守る」「築地は守る」という公約を破り、土壌汚染が残る豊洲市場への移転を強行したことに、強い怒りを持って抗議するものです。
もともと豊洲市場の敷地は、高濃度の有害物質で汚染されていた、東京ガス工場の跡地です。そのため都民の批判が広がり、土壌も地下水も環境基準以下にすることが移転の前提とされました。ところがこの約束は反故にされ、土壌汚染は残っています。地下水から環境基準を超える汚染物質が、今なお検出されています。地下水にふくまれる汚染物質の影響が地上に出ないようにするため、地下水の水位が上がらないよう管理するという約束も守られていません。そして土壌汚染も地下水管理も、解決の見通しは示されていません。
そのうえ、地盤沈下とひび割れで、補修や経過観察が必要なところが11カ所もあり、ひび割れはそのほかにもあることが明らかになっています。9月下旬には、マンホールから処理前の地下水が噴出しました。5月にも、地下水をくみ上げる井戸の管から地下水が流れ出したことが報道されています。
床の耐加重不足、駐車場不足、急斜面・急カーブがあり長くて複雑な流通動線、湿度が高くカビ発生への疑念など、開場前から懸念された多くの問題が解決されていません。年間100億円を超える赤字に、どう対応するのかという見通しも示されていません。ほかにも未解決、未解明の問題は山積しています。
こうしたなかで豊洲市場の開場を強行したことは、とうてい許されません。
日本共産党都議団は、食の安全・安心を守る、築地を守るため、引き続き全力を尽くします。また築地市場の解体工事については、ただちに中止することを強く求めるものです。
以上