築地市場の土壌汚染調査についての申し入れ
東京都知事 小池百合子殿
2017年5月2日
日本共産党東京都議会議員団
築地市場の土壌汚染調査についての申し入れ
東京都は5月2日から5日に、東京都築地市場の表層土壌ガス調査、表層土壌調査を行います。
対象となる場所は、過去の建設工事、改修工事などで本来土壌汚染調査が行われるべきであるにもかかわらず、行われなかった関係個所です。
異常な築地市場再整備バッシングが行われ、豊洲市場整備をめぐる問題の数々の疑惑が未解決の中での調査であり、手法及びデータの信頼性確保が欠かせません。
しかも、この調査の落札額は、最高入札額の10分の1以下、2番札の金額の40%と異常な低落札額です。受注企業は、豊洲新市場予定地の地下水調査で、4回から8回目の採水・分析をおこない、採水方法などに疑惑の声があがった事業者です。
築地市場の豊洲移転にかかわる過去の土壌汚染調査については、数々の虚偽説明、データ隠し、データ改ざんが行われてきました。たとえば、汚染を無害化するとした浄化処理方法にかかわる適用実験では環境基準2.7倍のベンゼン汚染を処理したにすぎないにもかかわらず、43000倍のベンゼン汚染を環境基準以下にすることができたと発表したこと。豊洲新市場予定地の土壌汚染対策では、主な建物下は盛り土がされていなかったにもかかわらず、あるから安全だとの虚偽答弁を4年間もおこなってきたこと。豊洲新市場予定地の地下水調査では、豊洲市場予定地の土壌汚染対策を行った企業が関わり、しかも採水にあたって、不自然な採水のやり直しが都の指示で恒常的に行われたことなどです。
よって、日本共産党都議団は、標記の土壌汚染調査について、下記の申し入れをするものです。
一、日本環境学会の専門家の立ち合いなど、第3者の専門家を入れたクロスチェックを行うこと。
以上