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申し入れ・談話

2016.05.17

選手村整備にかかる大手デベロッパーへの破格の優遇措置の見直しを求める申し入れ

東京都知事 舛添 要一 殿

 2016年5月17日

日本共産党東京都議会議員団

 選手村整備にかかる大手デベロッパーへの破格の優遇措置の見直しを求める申し入れ

東京都は13日、市街地再開発事業をすすめている晴海5丁目西地区(五輪選手村予定地)の特定建築者募集を発表しました。そこで示された13.4ヘクタールの敷地処分予定価格は129億6千万円、1平方メートルあたりわずか9万6700円という、超低価格でした。

特定建築者はこの土地に、50階建て超高層マンション2棟を含む24棟、約5650戸のマンションを建設し、2020年以降に分譲販売(一部賃貸)することで、ばく大な利益を得ることになります。五輪時にはこのうち22棟を選手の宿泊施設として使用しますが、その間は、五輪組織委員会から賃借料が支払われます。

しかも、処分地を住宅地に活用できるようにするための盛土や上下水道などの生活インフラや道路整備の費用410億円や、防潮堤整備などは、すべて東京都の税金で行うことになっています。

日本共産党都議団は、3月の予算特別委員会で、想定された132億円(単価9万8500円/㎡)の処分価格が、晴海地域の近隣の都有地を4年前に民間に譲渡した際の土地単価103万円/㎡と比べても、10分の1にすぎないことを示し、大手デベロッパー優遇であることを厳しく指摘し、見直しを強く求めました。にもかかわらず、見直すどころか、さらに低い価格で払い下げたのです。

2020年東京五輪をめぐる都財政負担のとどまることのない増大に、多くの懸念と批判の声があがっているもとで、このような大手デベロッパーへの破格の優遇措置は、とうてい都民の理解を得られるものではありません。募集を白紙撤回し、敷地処分予定価格を、基盤整備による土地価格上昇も見込んだ公正な価格として再募集することを求めるものです。

以 上