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申し入れ・談話

2021.08.10

熱中症から命を守る対策についての申し入れ

★福祉保健局の担当者に申し入れを手渡す(右から)あぜ上三和子、里吉ゆみ、福手ゆう子、清水とし子、藤田りょうこの各都議(2021.8.10)


東京都知事 小池百合子殿

熱中症から命を守る対策についての申し入れ

2021年8月10日
日本共産党東京都議会議員団

 今年も7月中旬以降、暑い日が続き、環境省と気象庁による熱中症警戒アラートが8月3日から、3日連続で東京に出されました。東京都監察医務院によると、昨年夏の熱中症による死亡者数(速報値)は23区で200人に上り、多摩地域でも62人の方が亡くなりました。今年も熱中症による被害が広がることが懸念されます。
 小池知事は5月の記者会見で「エアコン、扇風機など、適切に活用してください」と述べましたが、経済的理由で設置や使用ができない方が少なくないのが実態です。
 昨年夏に23区で亡くなられた方の大半を占める187人が屋内で死亡していました。エアコンの設置・使用の有無が分かる183人のうち、エアコンを使用していた方は15人にとどまり、66人はエアコンの設置がなく、102人はエアコンはあるが使用していませんでした(故障の場合を含む)。今年も8月2日までに12人もの方が屋内で亡くなり、そのうち9人の方がエアコンがあっても使用していませんでした。
 新型コロナ対策で外出自粛が求められている中、家庭内での熱中症予防対策がいっそう重要になっています。
 したがって、日本共産党都議団は、熱中症対策の強化のため、以下の事項を行うよう強く求めるものです。

  1. 生活保護受給者、低所得者、高齢者、障害者等に対するエアコン等の購入・設置費用および使用にかかる電気代への助成を行うこと。
  2. 監察医務院の監察医師数を増やし、多摩地域に新たに拠点を設置して、多摩・島しょ地域における熱中症被害の実態把握を強化すること。

以 上