緊急事態宣言の再々延長について(談話)
日本共産党東京都議団は10日、緊急事態宣言の再々延長について、和泉なおみ幹事長の談話を発表しました。
緊急事態宣言の再々延長について(談話)
２０２１年９月１０日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ
政府は、７月１２日から始まった４度目の緊急事態宣言について、１都４県は９月末まで再々延長することを決定しました。
都内における新型コロナウイルスの感染は、いまだ収束の見通しが立たず、９月９日のモニタリング会議でも、「新規陽性者は減少したが、依然として第３波のピーク時を上回る極めて高い値」であり、「入院患者と重症者数は過去最多を更新した後、高い水準にとどまっている」として、感染状況も医療提供体制も4段階の最高レベルである「赤」という分析結果を示しています。
オリンピック・パラリンピックの開催を強行したことが、徹底した人流抑制と矛盾するメッセージとなったことは、専門家の指摘する通り、誰の目にも明らかです。また、オリンピック開会後に感染が急拡大している局面で、小池知事の「第３波とは明らかに違う」との発言、福祉保健局長が「不安をあおるようなことはしていただきたくない」との発言で楽観論を振りまいた責任は重大です。
また小池知事は、緊急事態宣言の再々延長に伴う補正予算を、またしても都議会５会派の要請を無視して、議会を開くことなく専決処分で勝手に決定しました。
しかし、都議会議員選挙を経て、コロナ対策特別委員会が設置されたため、補正予算をふくむ緊急事態措置について、コロナ対策特別委員会で質疑が行われる見通しとなりました。これまでのように議会での質疑を全く行わないまま、専決処分を繰り返すことはできなくなりました。
９月末から１０月にかけて第３回定例会が予定されていますが、緊急事態延長期限の９月３０日以降の補正予算編成を行う場合は、３０日以前に緊急に本会議質疑を行うなど、必ず議会の審議・議決を経ることも、つよく求めておきます
日本共産党都議団は、コロナ対策特別委員会に知事の出席を求めるとともに、参考人招致なども含め、全般的な議論を積極的に行って、都のコロナ対策を抜本的に強化させるよう全力をつくすものです。
以 上