本会議 米倉春奈都議(豊島区選出)の中途議決討論
2021年9月30日の本会議で、米倉春奈都議(豊島区選出)が討論を行いました。
動画(都議会ホームページです。令和3年第3回定例会 >9月30日(木曜日)本会議(中途議決)をご覧ください)
★米倉春奈都議 討論全文(原稿)です。
日本共産党都議団を代表し、討論します。
本日で緊急事態宣言が解除されます。今大切なことは、感染拡大の「第6波」を起こさないための対策に全力をあげると同時に、「第6波」が起きた場合の備えをすることです。
これまで、感染者数が減少した時期にそうした対策と備えがとられなかったことで、感染拡大の波を繰り返し、たくさんの命が失われてきました。
今こそ、医療と保健所体制の抜本的な強化、ワクチン接種と一体の大規模検査、十分な補償の3つの取り組みが必要です。
感染力の強いデルタ株のもとでコロナを抑え込むために必要なことは、ワクチン接種と大規模検査をセットで進めることです。感染の連鎖が続いている地域などに対して集中的なワクチン接種と大規模検査を行って感染を押さえ込むことと、企業、学校、保育園などでの検査を進めることが、次の波を起こさせないために決定的に重要です。
宣言解除をもって支援を打ち切ることはあってはなりません。コロナ禍で追い詰められた商売と暮らしを立て直す支援を今、やるべきです。
第5波では、新規陽性者が急増し必要な人が医療にかかれず、都内で自宅療養中に死亡した方は8月以降48人にも上りました。二度と同じ事態を起こさないため、医療体制の強化が急がれています。ところが知事はこの局面で、都立病院と公社病院の深刻な医療後退につながる独立行政法人化を進めており、今定例会に定款を提出しています。都民の命を守る責務に逆行する暴挙です。
私の地元、豊島区にある都立大塚病院は、多くの区民にとって、我が子を出産する病院であり、何かあれば助けてもらっている病院です。私のところにも「親子3代、お世話になっている。病院を守ってほしい」、「どうして独法化をするのか」と怒りで震えながらの話が寄せられています。知事はこうした声を聞いているのですか。
今やるべきは、独法化ではなく、都民全てが必要な医療を受けられるよう、都立・公社病院の体制を強化することです。今定例会に提出している定款を、取り下げるべきです。
補正予算案14号についてです。
緊急事態宣言の解除後、都は10月1日から24日まで、コロナ感染のリバウンドを防ぐために、都内飲食店に対し、営業時間と酒類提供の時間短縮を要請するとしています。
補正予算案は、要請に応えた飲食店に協力金を支給するものです。
酒類の提供は感染防止の認証店でなければできませんが、休業していたことなどにより認証を受けていない店舗は3万件を超えています。10月1日以降でも認証を受ければ酒類提供できることの周知の徹底と認証を迅速に行うための体制強化を強く求めます。また、協力金の問い合わせのナビダイヤルは料金のかからないフリーダイヤルに改善すべきです。
今、あらゆる業種が打撃を受けています。経済的支援の要望は切実で、事業継続するための家賃や固定費などの支援が必要です。都としての経済支援と、クラスターを防ぎながら事業を行うための自主的なPCR検査などへの支援を改めて強く求め、討論を終わります。
以上