文書質問 都内の安心安全の自転車通行空間の環境改善、整備強化について とくとめ道信都議(板橋区選出)
2022年第1回定例会で、以下の文書質問を提出しました。
令和4年第一回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 とくとめ道信
質問事項
一 都内の安心安全の自転車通行空間の環境改善、整備強化について
一 都内の安心安全の自転車通行空間の環境改善、整備強化について
第一回都議会定例会での警視総監による「治安状況報告」の中で「世界一の交通安全都市TOKYO目指して」のスローガンのもとに昨年は、総合的な交通事故防止対策を推進した結果、交通事故死者数は、前年より22人減少して133人となり、令和元年と同じく戦後最小となったことが報告された。
引き続き歩行者の保護や自転車の交通ルール遵守など、「総合的な交通安全対策」を強化していくことが強調された。
「総合的な交通安全対策」の具体的な課題についての提起があり、その後の警察・消防委員会での質疑や、警視庁予算案の増額の事業内容についての討論を通じて、警視庁とともに関係各局が連携・協力することによって、事業推進の取り組みが、始まろうとしている。
こうした警視庁を中心とした動きとともに、連携・協力する関係各局の事業計画の具体化状況について、伺いたい。
第一回都議会定例会において、警視総監の「治安状況報告」の中で、「交通事故対策の進捗状況」について触れ、都内の交通事故防止、都民の命と安全を守るうえで交通安全にむけて環境改善の重要性と、具体的な対策についての報告があった。
警視庁としては、交通事故死者に占める歩行者の割合が、高いという交通事故の実態を踏まえ、横断歩行者妨害の悪質・危険な交通違反の指導取締りや、歩行者に対する、交通安全指導の強化、基本的な交通ルール・マナーの周知にむけて、広報・啓発・普及を強化することの強調があった。
こうした中で警視庁は、今後とも交通情勢の変化に対応しながら、「総合的な交通安全対策」を推進強化するとともに、「自転車総合対策」は、来年度予算案で増額があった。
警察・消防委員会の質疑の中では、「建設局」「生活文化スポーツ局」「港湾局」「臨海地域開発事業会計に計上」など、警視庁以外の関係各局と連携・協力して、ハード、ソフトの両面から、交通安全対策事業に取り組むことになっている。
警視庁の来年度予算の増額された事業概要には、「自転車総合対策」「良好な自転車通行環境の確立」「自転車通行空間の整備(再掲)」「自転車ナビマークの更新」「安全運転教育・普及啓発・自転車交通ルール普及促進事業等」などが盛り込まれている。
警視庁では、交通事故死者に占める歩行者の割合が、高いという交通事故の実態を踏まえ、横断歩行者妨害の悪質・危険な交通違反の指導取締りや、歩行者に対する、交通安全指導を強化している。
また、自転車の交通事故が、多発しているほか、新たに電動キックボードの事故や、違反がみられることから、その安全な利用を図るため、交通街頭活動をはじめ、業者等への働きかけや、広報・啓発活動を強化することで、基本的な交通ルールの周知に努める。
交通安全対策の徹底、交通環境の改善の事業促進にとって、来年度予算増額の事業内容からみても、関係他局との連携・協力が不可欠になっている。
その中でも、警視庁の役割がカギを握っており、先日の警察・消防委員会での質疑への答弁でも、「安全で快適な交通社会の実現のためには、これらの取り組みが重要であり、引き続き、様々な対策を進めていく」と答弁があった。
警視庁の独自の交通安全事業として、重要な道路の左側を自転車が通行するよう案内する白い路面標示の「ナビマーク」が、自動車の通行で削られ、目立たなくなっており、現状の更新とともに抜本的改善をおこなうことになった。
昨年の5倍の「ナビマーク」16,000個(セット)の配備があり、路面標示が拡充されることになる。
そこで、警察・消防委員会の質疑では、質問できず確認できなかった連携・協力する関係各局の事業計画の具体的な内容について、質問します。
1 建設局に質問します。ブルーの路面標示の「ナビライン」は、道路管理者の建設局と警視庁との連携によって、幅も広く安全走行の路面標示の重要な役割を果たしています。
来年度のナビラインを含めた自転車通行空間の「整備延長距離」はどのような予定になっているのか教えてください。
さらにブルーの「ナビライン」と白の「ナビマーク」をセットにして、拡幅した走行ラインにすることを、ぜひ検討してほしいと思います。
2 交通安全通行、自転車の安全・安心走行など環境改善の問題では、その関係局である「生活文化スポーツ局」などは、安全走行の普及・啓発・宣伝などのソフト分野での役割が重要ですが、来年度予算では、どのような計画が具体化されているのですか。
3 「港湾局」関係で「自転車総合対策」等の具体的な計画は、どのようになっていますか。
4 「臨海地域開発事業会計に計上の事業」関係では、「自転車総合計画」などの来年度の事業計画の具体化は、どのようになっていますか。
令和4年第一回都議会定例会
とくとめ道信議員の文書質問に対する答弁書
質問事項
一 都内の安心安全の自転車通行空間の環境改善、整備強化について
1 ブルーの路面標示の「ナビライン」は、道路管理者の建設局と警視庁との連携によって、幅も広く安全走行の路面標示の重要な役割を果たしている。来年度のナビラインを含めた自転車通行空間の「整備延長距離」はどのような予定になっているのか伺う。
回答
都は、東京都自転車通行空間整備推進計画に基づき整備を進めており、令和4年度の自転車通行空間の整備延長は、約26キロメートルを予定しています。
質問事項
一の2 交通安全通行、自転車の安全・安心走行など環境改善の問題では、その関係局である「生活文化スポーツ局」などは、安全走行の普及・啓発・宣伝などのソフト分野での役割が重要である。来年度予算では、どのような計画が具体化されているか伺う。
回答
都はこれまで、自転車シミュレータを用いた交通安全教室など、学校や区市町村等と連携して、自転車安全利用教育を実施してきました。交通ルール・マナーを学習できるアプリを制作するなど、令和4年度も引き続き取り組んでいきます。
質問事項
一の3 港湾局関係で「自転車総合対策」等の具体的な計画はどのようになっているか伺う。
回答
港湾局が管理する道路における自転車通行空間の整備を進めるため、「港湾局自転車通行空間整備計画」を定めています。
本計画に基づき、これまでに東京2020大会開催までに整備すべき約32キロメートル全ての整備が完了しており、今後は残る約13キロメートルの整備を進めていきます。
質問事項
一の4 「臨海地域開発事業会計に計上の事業」関係では、「自転車総合計画」などの来年度の事業計画の具体化はどのようになっているか伺う。
回答
令和4年度については、「港湾局自転車通行空間整備計画」に基づき、青海地区で約4キロメートルの自転車通行空間の整備に着手する予定です。