(談話) 神宮外苑再開発 小池知事は着工を許さず、事業者に誠実な対応を求めよ
12月26日に開かれた環境影響評価審議会での神宮外苑再開発についての審議をうけ、日本共産党都議団は以下の談話を発表しました。
(談話) 神宮外苑再開発 小池知事は着工を許さず、事業者に誠実な対応を求めよ
2022年12月29日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ
12月26日、環境影響評価審議会総会が開かれ、神宮外苑再開発事業について、事業者から環境影響評価書素案が提出され、審議が行われました。
審議の中で委員からも厳しく指摘されたように、現在、開発の見直しを求める署名が11万人を超え、同趣旨の国会議員連盟が発足し、都議会でも銀杏並木の確実な保全を求める陳情が全会一致で採択されるなど、都民 ・国民の大きな注目が集まっているにも関わらず、年末の間隙を突いて、十分な告知もなくひっそりと審議会を開催し、また複数の議題の一つとして小さく扱い、重要な審議をやり過ごそうとした東京都の姿勢はきわめて重大であり、猛省を求めるものです。
8月に事業者が提出した環境影響評価書案に各委員から厳しい意見が付され、異例の追加審議となった今回、提出された素案での改善が注目されました。
銀杏並木の根茎調査について、手続き上は着工後の「事後調査」とされましたが、今回も審議会会長はじめ委員のみなさんの奮闘により、異例の対応として、事実上着工前に調査を行い、その結果にもとづきあらためて審議することが確認されたことはきわめて重要です。
同時に、銀杏の枯死の危険性について事業者が事実を把握しながら審議会に報告していなかった件や、樹林地を大きく損なうラグビー場の位置変更、外部専門家を交えての調査など、これまでに寄せられた疑念や確認事項について明確な前進はありませんでした。事業者の誠実な手続き履行を定めた環境影響評価条例第7条に照らして、姿勢が厳しく問われています。
上記をふまえれば、工事着工の条件はありません。小池知事は、着工を可能とする評価書の公示に進むべきではありません。事業者はこれまでに寄せられている疑念や確認事項に誠実に応えるよう、強く要請すべきです。
日本共産党都議団は引き続き、都民のみなさんと力をあわせ、神宮外苑再開発の中止・抜本的見直しを求めて奮闘する決意です。
以上