連続・集中的に発生している米軍横田基地関連の異常事態に関する申し入れ
中村倫治副知事(右端)に申し入れを行う(右から)尾崎あや子(北多摩第一)、和泉なおみ(葛飾区)、あぜ上三和子(江東区)、清水とし子(日野市)、アオヤギ有希子(八王子市)各都議
日本共産党都議団は本日、標記の申し入れを小池百合子知事あてに行いました。
中村倫治副知事が応対し、「ご要望は承りました。地元との関係は大切ですから、適切に対応していきます。」と答えました。
申し入れ内容は以下のとおりです。
東京都知事 小池百合子 殿
2023年6月26日
日本共産党東京都議会議員団
連続・集中的に発生している米軍横田基地関連の異常事態に関する申し入れ
米軍横田基地に関連する異常事態が、連続してかつ集中的に起こっています。
6月5日、7日、事前通告なく、オスプレイからのパラシュート降下訓練が行われました。また、同16日、21日にもパラシュート降下訓練が行われましたが、北関東防衛局を通じての連絡は前日の15日と、事実上、事前通告なしでの訓練の強行です。横田基地周辺市町基地対策連絡会は、これまで重ねて早期の訓練情報の提供を求めてきたと指摘し、あらためて「訓練情報の早期提供を徹底すること」などの口頭要請を北関東防衛局長あてに行いました。横田基地では近年、特殊作戦部隊の機体であるオスプレイからのパラシュート降下訓練が繰り返されており、横田基地はたんなる「空輸基地」であるとの都のごまかしはますます成り立たなくなっています。
同じく15日、横田基地所属のUH-1ヘリ2機が同基地への帰投中に、悪天候を理由に調布飛行場に緊急着陸しました。横田基地までさほど距離がない地点で緊急着陸せざるを得なかったことは、相当の危険に直面していたことが想定されます。しかし、この機体がどこから、どんなルートで、どれくらいの時間飛行していたのかなど、基本的な情報すら明らかにされていません。
さらに同じ15日、横田基地の公式ソーシャルメディア上に投稿された爆破予告に対し、憲兵隊が該当建物からの避難を勧告し、基地メインエリア周辺道路を封鎖する事態が発生しています。
また5月28日深夜には、横田基地所属の関係者が豊島区で物損事故を起こし、現在、飲酒運転の疑いで捜査中です。日本共産党都議団が明らかにしたように、横田基地関係者の飲酒事故はオスプレイ部隊配備以後急増しており、この点からも横田基地の危険な変質が強く疑われています。
どれ一つをとっても、米軍横田基地が都民の命と安全を脅かす存在であり、都民生活と共存できないことは明らかです。ところが東京都は、これら一連の事態について公式に抗議することはおろか、情報提供の要請すら行っていません。
小池知事は第2回定例会で、他国からミサイルを打たれることを当然のこととして、それへの備えを強調しました。しかし都には、今、平和と都民の安全を守る立場で行動を起こすことこそが求められています。
日本共産党都議団は、以下について要請するものです。
1、上記の一連の事態について、米軍に厳しく抗議するとともに、詳細な情報をただちに提供するよう、強く要請すること。
2、日米地位協定の抜本改定および米軍横田基地の整理・縮小・返還をあらためて米軍・日本政府に強く求めること。
以上