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申し入れ・談話

2024.07.25

シルバーパスの改善に関する申し入れ

 日本共産党都議団は本日、標記の要望を小池百合子知事あてに行いました。
 福祉局高齢者施策推進部の佐々木慎吾在宅支援課長が応対しました。来年度の更新手続きの改善について「分かりにくい部分などについては、今年度の実施状況を踏まえて考えていきたい」と述べました。

★申し入れを行う(右から)藤田りょうこ、大山とも子、尾崎あや子、清水とし子、里吉ゆみ、とや英津子、和泉なおみ、斉藤まりこ、福手ゆう子、あぜ上三和子、原のり子の各都議


東京都知事 小池百合子 殿

2024年7月25日
日本共産党東京都議会議員団

シルバーパスの改善に関する申し入れ

 現在、今年度のシルバーパス一斉更新がおこなわれています。原則郵送で、1000円パス更新者全員に対して、所得確認を実施するとしていますが、疑問や心配の声が多く聞かれます。区市町村の役所に、苦情や問い合わせが殺到し、苦慮しているという自治体もあると聞きます。
 こういうことが起きた理由は、①更新手続きの案内が手元に届いてから提出期限までがあまりにも短いこと②案内が届いても、所得確認書類として活用する、「介護保険料納入(決定)通知書」がまだ手元に届いていなかった場合が少なくないこと③そうしたことを相談したくても原則として臨時更新会場がないため、地元の役所に問い合わせていること―などが挙げられます。案内を受け取った方々の間に、期限までに手続きをしなければ1000円パスを受け取れないのではないかと、不安が広がりました。1000円パスを今後も継続できるかどうかは、みなさんの暮らしにとって、とても切実な問題です。
 7月10日以降に発送した人たちについては、期限を過ぎても大丈夫だというチラシが同封されましたが、どのぐらい遅れてもよいのか具体的に書かれてはいません。これでは、不安をなくすことはできません。また、7月10日より前に発送した人たちには、こうしたお知らせもされていません。ホームページにも同趣旨の内容が掲載されていますが、ホームページを見る人は限られています。いつまでに手続きをすれば大丈夫なのか全員に知らせることが必要です。
 今回の更新手続きについて出されている声からも、改めて、シルバーパスが高齢者の暮らしにとっていかに大切なのかがわかります。より使いやすい制度にしていくことが必要です。
 先におこなわれた都知事選で、小池知事は、「シルバーパスの改善」「多摩モノレールをシルバーパスの対象に」と公約しました。具体的に何をどのように改善していくのか早期に示し、具体化を進めるべきと考えます。
 更新手続きやシルバーパスそのものの改善を求め、以下申し入れます。

1.一斉更新手続きについて
(1) 提出期限を過ぎても大丈夫であることを、「○月○日までに手続きしていただければ間に合う」などのように、具体的にお知らせをお願いします。

(2) 所得確認書類として、介護保険料納入(決定)通知書を使う場合、手元に通知書が届いてから手続きすればよいことを、全ての対象者に伝わるように改めてお知らせしてください。

(3) 心配なこと、問い合わせたいことがある場合は、東京バス協会のシルバーパス専用電話で対応していることを、改めてお知らせしてください。

(4) 以上、(1)~(3)のお知らせの方法は、改めて個別に通知する、ホームページに掲載する、各自治体の役所に掲示する、あわせてチラシを置く、などを実施してください。

(5) 郵送での手続きが困難な方への個別の配慮を十分におこなってください。

(6) 今年度の手続きについて利用者のみなさんの意見を聞き、来年度に向けて改善をお願いします。案内が届いてから提出までの期間を十分に確保することや、郵送だけではなく、臨時の更新会場を設けて、直接疑問などに答えられるようにすることなどを検討してください。

2.シルバーパス制度の改善について
(1) パスを一律無料にすれば、所得確認が不要になり、確認に伴う混乱も避けられます。都の財政力を活かし、すべての希望する高齢者が無料でシルバーパスを受け取れるよう改善してください。

(2) 多摩都市モノレール、ゆりかもめ、全てのコミュニティバスなどで活用できるようにするとともに、都県境を越えるバス路線でも適用されるよう改善をはかってください。

以上