文書質問 能登半島地震への支援について 池川友一(町田市選出)
2024年第二回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 池川友一
質問事項
一 能登半島地震への支援について
答弁
一 能登半島地震への支援について
能登半島地震は、国の対口支援を行い、東京都は輪島市への派遣を行ってきました。
1 能登半島地震にかかる発災から対口支援終了までの都の支援について、その全体の内容について示してください。
2 区市町村からの対口支援による輪島市への派遣について、自治体別にどのような支援を何名でおこなったのか伺います。
3 東京都は今後、どのような支援を行うのですか。
2024年第二回都議会定例会
池川友一議員の文書質問に対する答弁書
1 能登半島地震にかかる発災から対口支援終了までの都の支援について、その全体の内容について伺う。
回答
令和6年1月1日から5月31日までにおける、能登半島地震への都の支援については、以下の表のとおりです。
令和6年能登半島地震への対応一覧(令和6年1月1日から5月31日)
令和6年1月1日に発生した能登半島地震への支援について、5月31日(対口支援終了)までの対応は、以下のとおりです。
支援項目 主な対応状況 延べ派遣者数
都職員派遣 連絡調整等 LO職員が輪島市の職員等との連絡調整等を実施 94人
救出救助活動 警視庁や東京消防庁による救出救助活動の実施
(広域緊急援助隊・緊急消防援助隊として活動) –
対口支援等 ・避難所(ふれあい健康センター)の運営支援 476人
・住家被害認定等支援(二次)等 42人
・全壊に関するリモート判定を都庁舎にて実施 4人
・罹災証明発行、受付業務を支援 4人
医療等支援 ・DMAT、保健師、DHEAT、監察医等の派遣 40人
・DPAT等の派遣 8人
障害者支援施設運営支援 障害者支援施設(石川県精育園)の運営支援 4人
中学生に対する学習指導等 石川県内に二次避難している中学生の学習指導等を実施 11人
応急給水・水道施設の復旧支援 ・輪島市等で応急給水活動を実施
・輪島市、志賀町で水道施設の復旧作業を実施 689人
下水道施設の復旧支援 輪島市の下水道施設復旧作業を実施 232人
システム構築サポート DX人材等を派遣し、被災者状況把握のためのシステム構築等を支援 2人
応急仮設住宅建設支援 建設現場や配置計画等の確認・調整、工事の進捗管理等を実施 8人
災害廃棄物処理 環境省の要請に基づき、公費解体受付の運用支援等を実施 48人
港湾施設の被害状況調査 漁港施設の被害状況に係る現地確認を実施 10人
中長期職員派遣 石川県等の本格復興を支援するため都職員を中長期で派遣 9人
延べ派遣者(都職員)数合計 1,681人
都内における支援 観光客誘致・義援金受付PR ・都営地下鉄駅でのポスター掲出を中心に、観光PRを実施
・都営地下鉄でのポスター掲出枠内に、県の災害義援金受付のチラシを配架
総合相談窓口の設置 都内避難者に対する総合相談窓口を設置
被災地域からの学生の受入 都立学校等で被災地域からの学生を受入れ
被災地の学生の学費免除 東京都公立大学法人の令和6年度入学志願者等に対して授業料等の免除等を実施
DX人材による支援、デジタルツインによる被害の可視化 ・被災者の状況把握に向けたシステム構築をサポート
・被害状況に関する地理空間データを東京都デジタルツイン3Dビューアに掲載
都税申告・納付等期限延長 都税の申告・納付等の期限を一律延長及び、納税者からの個別の申請に基づく申告・納付等の期限の延長を実施
被災者への都営住宅の提供 都営住宅において被災者を受入れ
避難者(要配慮者)受入 ・都内の医療機関にて透析患者の受入体制を確保
・特別養護老人ホームにおいて避難者を受入れ
・障害者入所施設等の受入体制の確保
・学童クラブ利用料の減免等の実施
義援金の受付 ・募金箱の設置、口座振込による義援金受付の実施
・都職員の義援金の募集
制度融資における資金繰り支援 能登半島地震の直接被害を受けた都内中小企業を融資メニューの対象要件に追加
東京都立職業能力開発センターにおける授業料の免除 激甚災害被災者に対し、職業訓練の受講に係る授業料を全額免除
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターによる復興技術支援 能登半島地震により被災した中小企業に対し、減額対象事業の料金を50%減額
輪島塗応援コーナーの開設 都の伝統工芸品を取り扱う販売店に輪島塗応援コーナーを設置
支援物資 食料 1,000食
紙コップ・紙皿(浅型・深型) 紙コップ1,000個、紙皿1,000枚
割りばし 500本
ラップ 500巻
手指消毒液 300本
口腔ケア関係 2,000個
歯ブラシ・歯磨き(液体)等 歯ブラシ2,000本、液体歯磨き2,000本
ドライシャンプー 1,008本
体ふきシート 424個
使い捨て手袋 1,000枚
ブルーシート 8,070枚
電池各種 単1から4まで各500個
ごみ袋 500枚
マスク 10,000枚
段ボールベッド 128台
紙おむつ 大人用 3,598枚
液体ミルク 40箱(960個)
質問事項
一の2 区市町村からの対口支援による輪島市への派遣について、自治体別にどのような支援を何名でおこなったか伺う。
回答
石川県輪島市へ対口支援により職員を派遣した都内自治体別の業務及び人員については、以下の表のとおりです。
罹(り)災証明書の発行業務
住家被害認定調査業務
千代田区 3人 2人
中央区 4人 1人
港区 3人 2人
新宿区 3人 1人
文京区 3人 2人
台東区 4人 1人
墨田区 3人 1人
江東区 4人 0人
品川区 4人 1人
目黒区 3人 1人
大田区 3人 1人
世田谷区 2人 2人
渋谷区 3人 1人
中野区 1人 2人
杉並区 2人 1人
豊島区 2人 1人
北区 3人 2人
荒川区 3人 1人
板橋区 2人 1人
練馬区 4人 1人
足立区 3人 1人
葛飾区 3人 1人
江戸川区 3人 0人
八王子市 6人 4人
立川市 3人 1人
武蔵野市 3人 0人
三鷹市 4人 2人
青梅市 2人 2人
府中市 3人 3人
昭島市 1人 1人
調布市 5人 1人
町田市 4人 2人
小金井市 3人 0人
小平市 2人 1人
日野市 3人 1人
東村山市 1人 2人
国分寺市 0人 2人
国立市 1人 1人
福生市 2人 0人
狛江市 2人 1人
東大和市 1人 1人
清瀬市 2人 1人
東久留米市 2人 1人
武蔵村山市 3人 0人
多摩市 2人 0人
稲城市 2人 0人
羽村市 2人 0人
あきる野市 2人 0人
西東京市 7人 0人
注釈:人員は、延べ派遣者数
質問事項
一の3 東京都は今後、どのような支援を行うのか伺う。
回答
都は、インフラの復旧や仮設住宅の建設等に中長期の職員派遣を開始するとともに、応援イベントの開催などの取組を進めており、今後も被災地のニーズを的確に把握しながら、支援に取り組んでいきます。