2025年第1回臨時会を終えて
2025年第1回臨時会を終えて
2025年2月10日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ
本日の臨時議会は、都議会自民党の裏金問題の当事者である議長の辞職と、それにともなう議長選挙を行うために開かれました。
都議会自民党は1月の記者会見で、現職の都議会議員の半数を超える16人を含め26人に不記載があったことを公表しました。宇田川聡史前議長もその一人です。
議長職は都議会を代表する職であり、その議長が裏金問題の当事者であったことは、都議会への信頼を深く傷つけるものです。
それだけに、新しい議長には、都議会として裏金問題の全容解明と再発防止を実践する先頭に立つという大きな責任があります。
この立場から日本共産党都議団は、今回は異例の事態の下での議長選挙であり、第一会派から議長、第二会派から副議長を選出するという慣例にとらわれることなく、裏金問題の全容を解明し、都議会への都民の信頼を回復できる議長を、都民が納得できるかたちで選出すること、そのために各会派が推薦する議長候補をあらかじめ明らかにすることや、各会派が意見を述べることを求めてきました。
本日の臨時会で、日本共産党都議団は「議長辞職にあたって会派の発言を求める動議」を提出しましたが、自民党、都民ファーストの会、公明党、東京維新の会、優しい東京の反対で否決されました。発言さえ認めようとしない、これらの会派の責任が厳しく問われます。
一方、動議に、わが党はもちろん、立憲民主党、ミライ会議、自由を守る会、グリーンな東京、生活者ネットワーク、新時代の八王子の7会派42人が賛成したことは、都議会の良識を示すものです。
議長選挙で日本共産党都議団は、都議会として裏金問題を徹底解明するのに最もふさわしい人選として、わが党の大山とも子団長に投票しました。議長決定後に行われた副議長選挙でも、大山とも子団長に投票しました。
議長選挙、副議長選挙で、わが党の19人に加え、2人の方が大山とも子団長に投票していただいたことに、感謝申し上げます。
日本共産党都議団は、裏金問題の全容解明と再発防止のためには、早急に「政治倫理審査委員会」を設置し、打ち合わせ会も含めて公開し、都民に見えるかたちで全容解明ができるようにすることが重要だと考えます。
そのため、一人会派を含めて委員会の委員とする「政治倫理審査委員会」設置要綱案を提出しています。
議長に増子ひろき都議(都民ファーストの会)、副議長に谷村孝彦都議(公明党)が選出されましたが、裏金問題の全容解明と再発防止の先頭に立つことを厳しく求めるものです。
また、日本共産党都議団として引き続き全力を尽くす決意を表明するものです。
以 上