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■ 申し入れ/談話/声明  日本共産党東京都議団

第二回都議会定例会を終えて

二〇〇一年六月八日
日本共産党都議会議員団
団長 秋田かくお

 今定例会でわが党は、全面有料化されたシルバーパスや段階的廃止となった老人医療費助成など、切りすてられた福祉の復活を正面にすえて論戦をおこないました。
 私たちは、一年前の福祉切りすての影響がひろがるなかで、その被害の実態と都民の怒りの声をつきつけるとともに、そもそもシルバーパスが「高齢者の社会参加促進と生きがい支援の柱」であること、老人医療費助成が、「病気の早期発見・早期治療をおこない、医療を継続する」うえで欠かせないものであることなど、その重要性を明らかにしました。
 東京都の調査でも、都民要望でもっとも高いのは世代をこえて高齢者対策の充実であり、「福祉をもとにもどして欲しい」という都民の声は急速にひろまっています。にもかかわらず、東京都はこの切実な要望にこたえようとしませんでした。
 四年前の都議選でこれらの福祉をまもることを公約しながら、切りすてに賛成した自民党、公明党、民主党なども、これだけ切りすてによる深刻な影響が明らかになっているにもかかわらず、この問題についてはひとこともふれませんでした。
 こんどの議会を通じて、どの党が都民の福祉をまもる立場にたっているかが、ますます明らかになっており、わが党は、福祉をまもるために全力をつくすものです。
 ことし十月から保険料が二倍になる介護保険の負担増も緊急課題となっていますが、都が三月の予算議会で約束した社会福祉法人等による利用者負担の減免措置の内容は本議会では明らかにされませんでした。この減免がごく限られたものになるのか、都民要望にこたえるものになるのかは、都議選の結果に大きく左右されることになります。また、保険料については東京都は都としての減免は考えていないという立場をしめしました。わが党は、保険料、利用料の本格的減免制度の実現のために、ひきつづき力をつくすものです。
 介護基盤整備、とりわけ深刻な特別養護老人ホームについて、都内十七区で待機者が介護保険導入前の一・七倍にふえている事実もしめして、実態調査と施設建設の促進をもとめた結果、待機者の調査をおこなうことを約束させたことは、この問題を解決していくうえで貴重な一歩となるものです。
 私たちは、戦後最悪の不況に苦しむ都民のくらしをまもる立場から、九十万人の雇用効果が見こまれるサービス残業の一掃、ことしでうちきりとなる緊急雇用対策の継続と拡充、多摩モノレールへのシルバーパスの適用や多摩地域で半分しかおこなわれていない中学校給食への支援などをとりあげ、実現をもとめました。
 わが党はこうした切実な都民要求を実現するための、具体的うらづけをもった予算の提案もおこなっています。
 都議選で、都民のみなさんの期待にこたえられるよう全力をつくす決意です。

以上