過去のページ
■ 申し入れ/談話/声明 日本共産党東京都議団 |
一、今議会は、米国でおこった野蛮な同時多発テロにたいして、世界と日本がテロ根絶にむけて、どのように対応するのか、緊迫した情勢のなかで開催されました。わが党は、軍事報復と戦争の道でなく、〃法にもとづく裁き〃による解決こそ、テロ根絶の道であることを呼びかけました。
ひきつづき、報復戦争と憲法をじゅうりんする自衛隊派遣のための新法制定を許さず、国連が中心となった国際法にもとずく問題解決のために全力をつくすものです。
一、都議選後、はじめての論戦の場となった今議会で、わが党は、石原都政の福祉きりすて、大型開発優先の都政運営をきびしく批判するとともに、シルバーパス、老人医療費助成など切りすてられた福祉の復活や、介護保険の減免などの公約実現と切実な都民要望実現のために全力をつくしました。このなかで、高齢者からつよく要望がだされているシルバーパスの提示問題で改善を表明させ、介護保険利用料減免の来年一月からの実施などを約束させることができたことは貴重です。
最悪の失業やリストラのもとで都政がこころをくだくべき課題として雇用問題を位置づけ、解雇規制のルールづくりや消防職員など公的雇用の拡大を提案し、商店街や製造業支援を要求しました。中小企業対策審議会で製造業支援について検討することを約束させました。
石原知事は、都民要望に背を向ける一方で、「東京を核とした首都圏の再生」が「我が国の危機克服の起爆剤」となるとして、三環状道路や臨海副都心開発などの大規模開発を最優先で推進することを表明しましたが、この方向は、住民の福祉とくらしを守るという自治体の使命をなげすて、都財政をさらなる破たんにひきこむものです。こうした石原都政の逆立ちした都政運営を真正面から批判したのは、わが党だけでした。
ひきつづき、公約の実現と都民要求の実現のために都民運動とむすんで全力をつくすものです。
一、この夏の侵略戦争賛美の歴史教科書の採択、靖国神社公式参拝であらためてうきぼりとなった石原知事の憲法否定の政治的立場の都政へのもちこみについて、都政にかかわる重要問題としてきびしく批判し、姿勢を正すようもとめました。
石原知事は、わが党が侵略戦争への認識と態度について質したのに対して、まともに答えようせず、憲法違反の靖国神社公式参拝についても、「公人」として許されないものであることについて、認めようとしませんでした。
論戦を通じて、石原知事が、「新しい歴史教科書をつくる会」の賛同者に名をつらね、同会の理事を都の教育委員に推薦しようとしたことだけでなく、知事自身が同教科書の編纂にも関与していたことが明らかとなったことは重大です。ひきつづき、憲法否定の政治的立場のもちこみを許さないために、全力をつくすものです。
一、石原知事は、わが党議員の代表質問中に不規則発言をおこない、わが党を誹謗するだけでなく、「ばかばかしいんで頭にきた」など、議員と議会そのものを侮辱し、都議会の品位を傷つける発言をくりかえしました。また、「議論そのものが陳腐」などという言葉で、議員の質問そのものをおとしめようとすることは、言論の府である議会そのものを否定するものにほかなりません。
厳重に抗議するとともに、知事の陳謝と発言の撤回をもとめるものです。
一、今議会では、都立病院の縮小・廃止、民営化計画の是非が大きな議論となりました。計画は、小児病院の統廃合や地域医療からの撤退など、都立病院本来の役割を放棄するものであり、関係自治体や住民からはげしい反対の声が上げられているもので、他党議員からも疑問の声があがりました。わが党は、小児医療の後退など都民不在の計画をきびしく批判するとともに、縮小・廃止や民営化ではなく、充実のための改革こそがもとめられていることを明らかにしました。都民のための病院改革をすすめるために奮闘するものです。
一、わが党は、政務調査費の収支報告にあたって領収書の添付を義務づける条例改正案を共同提案しましたが、自民、民主、公明の反対で成立にいたりませんでした。政務調査費の使途の透明性を確保することは、情報公開をもとめる世論と時代の流れにこたえるもので、もはや先のばしは許されないものです。反対をした会派の態度は都民の批判をまぬがれません。