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2020.07.01

小池知事に新型コロナ対策はまかせられない―「新指標」へのコメント


小池知事に新型コロナ対策はまかせられない―「新指標」へのコメント

2020年7月1日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉なおみ

 小池知事は昨日、新型コロナウイルスの感染状況を評価(モニタリング)するための「新しい指標」を、臨時記者会見を開いて発表しました。
 しかし、その内容は、「新規陽性者数」「重症患者数」など7項目の推移を毎日把握し、「専門家チーム」の分析結果をもとに都の対応を決定するとしただけで、 1日の陽性者数20人以上で「東京アラート」発動など、これまで示していた都民への警戒の呼びかけなどについて判断する目安の数値をなくしてしまいました。

 小池知事は、「ひとつの数字ではなく、現場の感覚なども含めて判断をすべき」とか「全体像をつかまなければならない」などと述べましたが、これは、科学的判断の基準を放棄したものと言わねばなりません。
 数値目安の撤廃について東京新聞は、「どの水準になったら外出自粛や休業要請をするのか不明なまま」「消化不良な説明にとどまった」と書きました。NHKは、「基準となる数値が示されなかったことについて、厚生労働省の関係者からは懸念の声が上がっています」と報道しました。

 しかも、「専門家チーム」の会議も、都として専門家チームの分析を評価する「モニタリング会議」も非公開です。決定にいたる詳細な経過や議論の内容を、都民は知ることができません。小池知事は今回の知事選挙で「都民と決める」と公約していますが、この公約に反しています。
 また小池知事は都民に対し、「3つの密を避けた行動などを徹底して自らの守りを実践していただきたい」と、相変わらず自衛・自己責任を求める姿勢に終始し、都として検査の充実や医療体制確保にどう取り組むのか、具体的内容は示しませんでした。

 YouTubeでネット中継を見た人の中で、知事の会見に対し「低評価」は「高評価」の4倍を超えています。昨日の小池知事の会見、「新指標」発表は、都内の新規陽性者数が連日50人を超えていることへの都民の不安によりそうものではありませんでした。小池知事に新型コロナ対策はまかせられないことが、いよいよはっきりしました。

 今日の新規陽性者数はさらに増えて、緊急事態宣言が解除されてから最高の67人となりました。日本共産党都議団は、市民と野党の共闘の力をさらに大きく広げて、都民や事業者のみなさんが直面している困難や不安に真正面からこたえ、新型コロナから都民の命とくらしを守る都政の実現にむけ、全力をつくすものです。

以 上