「東京都子供・若者計画」の改定に関する申し入れ
東京都知事 小池百合子殿
「東京都子供・若者計画」の改定に関する申し入れ
2019年9月18日
日本共産党東京都議会議員団
子どもの貧困、児童虐待、若い女性の性被害、競争と管理の教育、高学費の負担、子どもへの権利侵害など、子ども・若者を取り巻く環境は、深刻さをましています。こうした問題に都政として真剣に向き合い、子どもや若者の最善の利益に立って取り組む必要があります。
子ども・若者育成支援推進法の基本理念には「子ども・若者について、個人としての尊厳が重んぜられ、不当な差別的取扱いを受けることがないようにするとともに、その意見を十分に尊重しつつ、その最善の利益を考慮すること」が掲げられています。また、知事は先の定例会で「子どもはあらゆる場面において権利の主体として尊重される」と答弁しています。
これを具体化し、実行するのが「東京都子供・若者計画」です。
ところが、今年度が計画最終年度となっている「東京都子供・若者計画」の計画改定には重大な遅れが生じています。前回の計画策定時には、都は青少年問題協議会に諮問し、計画を策定しましたが、今回の改定にあたっては諮問すらしていません。
「子供・若者計画」の改定が、子どもや若者など当事者の意見や青少年支援団体の意見が反映され、東京の子ども・若者に希望を与える計画となるよう、日本共産党都議団として、以下の点について申し入れます。
記
1. 「東京都子供・若者計画」改定の基本姿勢として、子ども・若者とその保護者など当事者の現状と実態を把握した上で総合的で重層的な計画にすること。
2. 「計画」改定に際しては、前回同様に青少年問題協議会に諮問すること。また、当事者である子ども・若者、青少年支援に関わる団体から意見を聞くことをはじめ、広く都民から意見を聞いて策定すること。
3. 「計画」の推進を実効あるものにするためにも、子ども・若者の専管組織をつくり全庁横断的に子ども・若者施策の推進をはかること。
以上