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申し入れ・談話

2018.04.03

CV22オスプレイの米軍横田基地への配備撤回を求める申し入れ

東京都知事 小池百合子 殿

             2018年4月3日
日本共産党東京都議会議員団

CV22オスプレイの米軍横田基地への配備撤回を求める申し入れ

 在日米軍は、本日、201910月~20209月に配備を延期するとしていたスケジュールを変更し、米空軍の特殊作戦機CV22オスプレイ5機を今年の夏ごろに横田基地へ配備すると一方的に発表しました。さらに、今後数年間で段階的に計10機のCV22と約450人の人員を横田基地に配備するとしています。
 配備に先立ち、今週の後半から訓練のために横田基地に一時的に立ち寄りを行うとしています。
 在日米軍は、CV22オスプレイは「運用面でも優れた安全性を持っている」としていますが、欠陥機オスプレイは、一昨年12月の沖縄県名護市沖の墜落事故の記憶も新しく、最近でも昨年8月にオーストラリアで3人が死亡した墜落事故、9月にはシリアで墜落し、機体が大破する事故を起こすなど重大事故が相次いでいます。米海兵隊のMV22オスプレイの10万飛行時間当たりの重大事故(クラスA事故)率は、昨年9月30日時点で3.27となり、米軍普天間基地配備前の公表値(2012年時点)の1.7倍に増え、海兵隊機全体の事故率も上回っています。特殊作戦機であるCV22 は、MV22と比べてもさらに過酷な訓練を行うため、危険はいっそう高まります。在日米軍機は、落下物事故や不時着などこの一年間頻繁に重大事故を発生させています。横田基地にCV22オスプレイが配備されれば、関東一円で危険な訓練が行われることになります。学校や保育園、福祉施設、病院や住宅が密集する首都・東京に配備することは、都民の命と安全・安心をいっそう脅かすものとして、絶対に許されません。
 また、国は、横田基地への配備について「日米同盟の抑止力・対処力を向上させ、日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定にも資する」としていますが、CV22オスプレイは、敵地深くで、ひそかに破壊工作や対テロ作戦などを展開する米軍の特殊作戦部隊を遠方から潜入・脱出させたり、補給を行ったりすることを任務にしています。海外の紛争地などへの介入・干渉作戦用の軍用機の配備は、「日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定に資する」どころか、それに逆行しかねません。

 よって、今回のCV22オスプレイの飛来・訓練、配備増強の計画については、都として横田基地周辺の五市一町をはじめ他自治体とも共同し、日本政府及び在日米軍に対して、撤回を求めるよう強く申し入れるものです。

以上