ヒアリ対策に関する申し入れ
東京都知事 小池百合子 殿
2017年7月14日
日本共産党東京都議会議員団
ヒアリ対策に関する申し入れ
外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)に基づき特定外来生物に指定されているヒアリが、東京都内では7月6日に東京都の大井ふ頭のコンテナ内部で発見され、さらに新たに卵や幼虫、さなぎを含むヒアリ約100匹が見つかりました。コンテナ輸送時にベニヤ板の中で、ヒアリが巣を作り繁殖した可能性が指摘されています。
ヒアリは、刺された際には熱感を伴う非常に激しい痛みを覚え、かゆみや発疹が現れます。重度になると呼吸困難や意識障害などのアナフィラキシーショックが現れ、処置が遅れれば命の危険も伴います。
また、ヒアリは繁殖力も高く、南米原産ですが現在では北米、オーストラリア、中国や台湾などに定着し、生態系へ影響を与えています。人や家畜、生態系への被害を防ぐために日本への定着を阻止しなくてはなりません。
以上のことから、下記について緊急に申し入れます。
- ヒアリの侵入、定着を水際で防ぐため、大井ふ頭のみならず東京港全体において緊急かつ継続的に調査を行うとともに、必要な駆除等の対策を迅速に行うこと。
- 各局横断のヒアリ対策チームを作り、継続的な対策を行うこと。
- 調査、駆除に当たっては港湾関係者や荷受け業者の万全な安全確保に努めること。
- 関係自治体と連携し、港湾周辺の福祉施設、教育機関、公園等などへの注意喚起と安全対策を徹底すること。また正確な情報の提供を徹底すること。
- 特定外来生物の侵入・定着を防ぐ観点から、都としての対策強化について検討を速やかに開始すること。
- 国・都・関係自治体・各港湾等と必要な情報を共有し、総合的な対策をたてるとともに、国に対し外来生物法に基づいた対策の強化を求めること。
以上