【談話】東京五輪開催に関する東京都並びに組織委員会に対する公開質問状への回答について(談話)
日本共産党都議団が7月14日に提出した、東京都と組織委員会への公開質問状について、20日に回答が届きました。その回答内容について幹事長談話を発表し、記者会見を行いました。
★記者会見をする(左から)大山とも子、和泉なおみ、里吉ゆみ、の各都議
東京五輪開催に関する東京都並びに組織委員会に対する公開質問状への回答について(談話)
2021年7月21日
日本共産党東京都議会議員団
幹事長 和泉 なおみ
日本共産党都議団が、7月14日に提出した、東京都ならびに組織委員会に対する公開質問状への回答が20日夜に届きました。
私たちは、東京都や組織委員会のいう「安心・安全の大会」について何も具体的な根拠や説明がされておらず、多くの都民、国民が知りたいと願っている点について、15項目にしぼって具体的に質問しました。
しかし、届いた「回答」は、一つひとつの質問に具体的に答えていません。
陽性者が連日のように1000人を超えている状況なのに、中止の検討や中止の基準を検討することをしないのかという問いに答えませんでした。
大会スタッフのワクチン接種やPCR検査についても、実際に従事するバスの運転手や都職員等から不安の声が上がっていることを受けての質問なのに、これに対しても答えていません。
都立病院をはじめとする指定病院との協定についても、大会関係者と都民のいのちと安全を守ることをどう両立させるのかという観点から協定書を求めたことに対して、その開示もありませんでした。
これでは、五輪の開催を心配する多くの国民が納得できません。また、具体的に質問にこたえられるだけの根拠を持っていないことを示しています。
さらに、感染拡大はより一層深刻さを増し、都の専門家ボード座長の東北医科薬科大学 賀来満夫特任教授は、一日3000人を超える感染が起こりえるとして、東京都が最大の危機に直面していることを指摘しています。
五輪が安全・安心な大会として開催できる条件は、ますますなくなっていると言わざるを得ません。
このような中で、都民・国民の不安や疑問に答えることもできないまま、五輪に突き進むことはとうてい許されるものではありません。
日本共産党都議団は、改めて五輪中止を直ちに決断し、都民のいのちを守るために、コロナ対策に全力を集中することを強く求めるものです。
以 上