地震発生にともなう日暮里・舎人ライナーに関する要望
2021年10月12日
東京都知事 小池百合子殿
日本共産党東京都議会議員団
同足立区議会議員団
池内さおり・前衆議院議員
沢田しんご・足立区若者雇用相談室長
地震発生にともなう日暮里・舎人ライナーに関する要望
10月7日22時41分に起きた千葉県北西部地震の影響により、日暮里・舎人ライナーの車両が脱輪し、走行不能となりました。3名の乗客が負傷し、事故車両に乗っていた方の話では、車両も駅も無人で、不安が大きかったとのことです。頭から血を流していたけが人もいて、乗客同士で助け合い、応急処置をしたとのことです。無人走行、無人駅の体制への安全確保について、あらためて問われています。
また、翌日は始発から運転見合わせとなり、1日7万人以上の利用客が足止めになり、沿線を走る都バス里48系統は1時間以上待っても乗れない大混雑となりました。交通局では当日朝から代替輸送のために、都バスの増便や民間バス、足立区が手配したバスなどを用意し、対応にあたりましたが、現場では運休見合わせの貼り紙があるだけで、通常の駅のように説明や案内をしてくれる係員が誰もいない状況でした。
事故車両の撤去作業のため、土日は全面運休となり、損傷した車両も数台にわたったため、昨日の月曜日から運行が再開されましたが、朝のラッシュ時間帯は1割の減便を余儀なくされました。今回の地震であらためて、都民の生活を支える公共交通機関として、日暮里舎人ライナーが果たしている重要な役割が再認識されました。
都・交通局としては、当面の対応に力を尽くしているところですが、安全性の確保や、同路線を走る都バス里48系統の充実など、普段から寄せられていた声にも向き合い、安全・安心な運行で、都民の移動を保障するために、以下の項目を要望するものです。
- 日暮里・舎人ライナーが全面復旧となるまでは、代替輸送の充実を図ること。また、当面の間、1時間に1本しかない都バス里48系統の増便をおこなうこと。
- 無人走行、無人駅の体制を見直し、駅員の配置や、係員の増員を行うこと。
- 事故が発生してからも利用客への通知の体制が非常に弱いという声が届いています。ホームページ、ツイッターでの交通局の発信も遅れぎみで、内容も詳細な情報とは言えないものでした。事故発生時の対応について、タイムリーに発信し、利用客に届く情報提供を行なうこと。また、運行見合わせの場合は、各駅の入り口に係員を配置し、状況説明、情報提供を行うようにすること。
- 国とともに脱輪事故の原因究明だけでなく、再発防止と利用客に対する安全性の確保について検証を行い、改善すること。
以 上
★この記事は2021年12月23日に掲載しました。