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申し入れ・談話

2022.07.29

中学校英語スピーキングテストの特別措置申請期間の延長を求める申し入れ

★都教委に申し入れる(右から)斉藤まりこ、アオヤギ有希子、とや英津子、里吉ゆみの各都議(2022.7.29)


2022年7月29日

東京都教育長 浜 佳葉子 様

日本共産党東京都議会議員団

中学校英語スピーキングテストの特別措置申請期間の延長を求める申し入れ

 2023年度都立高校入試から活用する「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の受験の申し込みが始まりました。締め切りは9月6日ですが、障害などによる特別な配慮を希望する場合の、申し込み前に行う「特別措置申請」の締め切りが夏休み中であることなどについて、都民から懸念が寄せられています。

 障害者手帳の有無にかかわらず申請が可能ですが、特別支援教育に関わる先生から、申請方法や期限が伝わっていない可能性があり、夏休み中は先生との相談もしにくく心配だという声が上がっています。難聴の生徒が、通常の学校生活は支障なく過ごしているため、イヤホンとイヤーマフをつけタブレットに音声を吹き込むというESAT-Jの形式では不都合が生じることに、すぐには気づかなかったという例もあったと聞いています。
 受験の申し込みは中学校の先生が点検し、促すことになっていますが、特別措置は申請しなければそのままです。また、もし申請期限に遅れた場合でも相談に応じる旨を都教育委員会から聞いたという都民がいますが、入試に活用するという性格上、遅れても相談に応じるのであれば、それを広く告知しなければ不公平が生じてしまいます。

 これらの都民の声を受け、都教委は昨日、申請期限を8月5日から19日に延長しましたが、依然として夏休み中であり、周知や対応が行き届かない可能性はぬぐえません。
 そもそも日本共産党都議団は、都立高校入試にESAT-Jを活用すべきでなく、テストを中止するよう求めていますが、少なくともこれらの都民の指摘を踏まえ、行き届いた配慮や公平性の確保をすべきです。
 よって日本共産党都議団は、以下の項目を申し入れるものです。

  1.  中学校英語スピーキングテストの特別措置申請の期限を延長し、夏休み終了後、日程に余裕をもって設定すること。
  2.  申請期間が8月19日まで延長された旨が都教委の「中学校英語スピーキングテスト」のサイトに掲載されていないので、直ちに掲載すること。
  3.  気づかなかった等の理由で申請期限に遅れた場合も相談に応じるのであれば、その旨をすべての公立中学生に周知すること。
  4.  「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の高校入試への活用は中止すること。テストの実施も中止すること。

以 上