中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高校入試活用の中止を求める申し入れ
標記の申し入れを、浜 佳葉子 教育長宛てに行いました。
教育庁の総務部 新田 智哉 担当部長、指導部 堀内 明 主任指導主事が応対し、「市民団体から届いている質問には順次回答していく」「議連からの申し入れについては、改めて受け止め、上司に伝える」と答えました。
☆申し入れる(右から)アオヤギ有希子(共産)、漢人あきこ(グリーン)、里吉ゆみ(共産)、池川友一(共産)、岩永やすよ(ネット)、斉藤まりこ(共産)、とや英津子(共産)の各都議(2023.2.14)
申し入れの内容は、以下の通りです。
2023年2月14日
東京都教育長 浜 佳葉子 様
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の
都立高等学校の入学者選抜への活用を
中止するための東京都議会議員連盟
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高校入試活用の中止を求める申し入れ
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を活用した都立高校入試(第1次募集・分割前期募集)が、2月21日に実施されようとしています。不受験者の扱いや点数の換算方法などの不公平・不公正さに加え、中学校の学習指導要領の範囲を超えた出題も問題ないとし、試験当日の「他の生徒の解答音声が聞こえてきた」「他の生徒の真似をして解答できた」旨の受験生の多数の証言にもかかわらず「音は聞こえても解答に影響していない」と決め付ける都教委の姿勢に、都民は不信を募らせています。
1月12日から結果の返却が行われましたが、設問ごとの点数が示されないため、総合得点も「なぜその点数なのかわからない」と受験生・保護者から声が上がり、アチーブメントテストとしても入試としても成り立っていない状況です。
さらに、願書提出の最終日である2月7日には採点ミスがあったことが公表されました。採点方法がブラックボックスであるだけに、都民の怒りを呼んでいます。
11月27日実施分と12月18日(予備日)実施分の平均点が大きく異なっていることに対する合理的な説明もありません。
公平・公正さが確保できないテストを都立高校入試に使うことができないのは当然です。よって、以下の4点を申し入れるものです。
記
- 公平・公正に実施されたとは言えない中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の都立高校入試への活用を中止すること。
- 「入試改革を考える会」および「都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会」が要望している、スピーキングテストにおける「音漏れ」についての試験当日と同一の環境での「実証実験」を、都立高校入試(2月21日)より前に公開で実施すること。
- 「都立高校入試英語スピーキングテストに反対する保護者の会」が要望している、英語スピーキングテストの採点過程、なぜその評価になったのかがわかる根拠を示すこと。
- 「入試改革を考える会」から提出されている第13~17回公開質問状に誠実に対応し、直ちに文書で回答すること。
以 上