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質問・条例提案

2020.07.17

本会議 都議会議員の定数条例改正案・河野ゆりえ都議(江戸川区選出)の提案理由説明

 日本共産党都議団は、来年の都議選にむけ議員定数を一部改正する条例を提案しました。1票の格差是正を最優先に、8選挙区の議員定数を4増4減するなどの内容です。
 河野ゆりえ都議(江戸川区選出)が、17日の都議会で提案理由の説明を行いました。

東京都議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区における議員の数に関する条例の一部を改正する条例


都議会議員の定数条例改正案・提案理由の説明

2020年7月17日
日本共産党都議団 河野ゆりえ

 日本共産党都議団提出の「東京都議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区における議員の数に関する条例の一部を改正する条例」について説明を行います。
 議会の議員定数は、憲法と地方自治法の精神を厳格に貫く立場から、法のもとの平等を踏まえ、可能な限り民意を正確に議会に反映できるようにすべきです。こうした基本的な立場を踏まえ、わが党の提案について説明します。

 まず第一に、都議会の総定数については、127人のまま据え置きします。前回の定数是正の時点でも、東京の議員一人当たり住民数は、全国平均の2倍を超えていました。その後、東京の人口はさらに増加しています。したがって、今回の総定数は、民意の反映という点からも、これ以上の定数の削減は適切でなく、これまでどおり127人を維持すべきだと考えます。

 第二に、各選挙区の定数については、国勢調査を踏まえて、各選挙区の格差を最小限に抑えることが必要ですが、前回の定数是正では、都議会議員の条例定数と人口比例配分の議員定数が逆転となっている12の選挙区のうち、4選挙区のみの是正にとどまりました。わが党の提案は、1票の格差是正を最優先にしつつ、人口比例配分どおりに、前回残された8選挙区の議員定数を4増4減に是正するというものです。
 具体的には、直近の国勢調査である平成27年の国勢調査による人口に基づいて、各選挙区の定数は、人口比例配分の定数どおりにするというものです。各選挙区の具体的な定数は、江東区、世田谷区、練馬区、江戸川区、の4選挙区の定数をそれぞれ一増とし、新宿区、墨田区、大田区、杉並区、の4選挙区の定数をそれぞれ一減とします。
 こうした各選挙区の定数是正により、条例定数が人口比例配分定数を上回る選挙区と、人口比例配分定数を下回る選挙区となっている、いわゆる逆転区を解消することができます。

 第三に、一人区の千代田区と中央区は、民意を最大限に反映させるために、合区して二人区とします。定数問題をめぐる国会審議においても、一人区の小選挙区制度の弊害など、民意が反映されていない現状について問題点が指摘されている中で、一人区は極力なくすべきです。

 こうしたことから、公職選挙法第十五条三項に基づいて、千代田区と中央区を合区して二人区とします。他の一人区の選挙区については、今回は現在の定数どおりを提案いたします。
 その上で、可能な限り多数の有権者の民意が議会と行政に正確に反映できるようにするためには、公職選挙法を抜本的に改正し、各選挙区定数は三人以上にして、一票の格差を最小限にすべきであることを強調しておきます。
 1票の平等性をできうる限り担保するために、各会派のご賛同を心から呼びかけ、日本共産党都議団の都議会議員の定数是正に関する条例改正の提案説明を終わります。