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質問・条例提案

2018.06.27

2018年第2回定例会に提出した文書質問

2018年第二回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 和泉なおみ

質問事項
一 都市計画都市高速鉄道事業京成電鉄押上線による高架下活用事業について

一 都市計画都市高速鉄道事業京成電鉄押上線による高架下活用事業について

 京成押上線四ツ木・青砥間の連続立体交差化事業が進められています。この事業は東京都が主体となって、葛飾区および京成電鉄が連携して行うもので、京成四ツ木駅から青砥駅までの2.6キロメートルのうち、立石駅を含む2.2キロメートルを立体化するものです。これにより11の踏切がなくなり、永年の懸案であった平和橋通りの渋滞も大幅な改善が期待されます。
 同時に、鉄道が高架化されることによって、高架下や周辺に、あらたに利用可能な土地・空間が生まれます。利用可能面積は、仮に幅10メートルとして、それに新たに高架化される2.2キロメートルをかけると22,000平方メートルに及びます。しかも、立石駅から青砥駅方面の急カーブを是正するために、従来の線路をさらに北側に移動させるため、新たに生まれる土地が幅30メートル近くになり、駅に続く繁華な場所にうまれる新たな空間として、その活用方法に注目が集まるのは当然です。
 高架化によって生み出される利用可能な面積のうち15%は地元自治体が利用できることになっていますが、これはあくまで新たにできた高架施設に対して賦課されるべき公租公課分とされています。しかし、第一にこの京成押上線高架化事業のうち、86%が都と区の負担とされており、国民の税金で賄われる公共事業なのであり、第二に高架化事業の目的に「線路により分断されていた沿線市街地の一体化を図る」とうたわれていることからも明らかなように、まちづくり事業なのです。
 したがって、地元住民としては15%の枠にとらわれずに高架化利用全体について意見や要望を述べることは、認められるべきと考えます。

Q1 高架下の利用について地域住民の要望・意見が尊重されるべきと考えますが、都の見解を伺います。

 私は、この文書質問趣意書の提出にあたり、立石地域を中心に120名以上の方々に要望をお聞きしました。その結果、じつに多様な要望があることがわかりました。最も多かったのは駐輪場です。長く続く高架化工事期間中に最もしわ寄せを受けるのが、立石駅を中心とする自転車利用者だからです。次に保育園、さらに集会所の要望も強いものがあります。立石地域の三つの町会が町会事務所を持っていないという切実な事情もあります。立石駅に隣接して生まれた幅広い空間を利用してのバスロータリー、タクシー乗り場の設置を望む声も強いものがありました。若い方たちの要望としては、ミニサッカー練習場や音楽スタジオが多数あげられたことに注目させられました。
 これらの多様な住民要望をどのように尊重し、まちづくりに生かしていくのかが、都や区に問われています。

Q2 東京都が事業主体者として区や京成電鉄と連携しながら、高架下利用についての丁寧な説明会を開くべきではないかと考えますが、見解を伺います。

和泉なおみ議員の文書質問に対する答弁書

一 都市計画都市高速鉄道事業京成電鉄押上線による高架下活用事業について

A1 連続立体交差事業により新たに創出される高架下空間は、貴重な都市空間であり、地域のまちづくりの視点から、有効に活用することが重要です。
 都はこれまでも、連続立体交差事業の実施に当たり、地元要望や多様なニーズを踏まえて、地域のまちづくりに資する高架下利用計画を策定してきました。
 今後、京成電鉄押上線(四ツ木駅~青砥駅間)連続立体交差事業においても、地元要望等を踏まえ高架下利用計画を策定していきます。

A2 連続立体交差事業の高架下利用に当たっては、事業の進捗に応じて、都が、地元区市及び鉄道事業者と高架下利用検討会を設置し、調整を行っています。
 検討会では、地元区市が把握した地域住民の要望などを踏まえ、沿線のまちづくりとの整合や地域ニーズなどを勘案し、都が中心となって高架下利用計画を策定しています。
 京成電鉄押上線(四ツ木駅~青砥駅間)連続立体交差事業の高架下利用についても、同様に取り組んでいきます。

以 上

 

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