ご意見・ご要望
ページトップヘ

質問・条例提案

2017.10.05

2017年第3回定例会に提出した文書質問

2017年第三回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 尾崎あや子

質問事項
一 特別支援学校の教室不足問題等について

一 特別支援学校の教室不足問題等について

 特別支援学校の教室不足は大変深刻です。東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画には、増改修等が3校、新設校4校、そのうち北多摩地区に特別支援学校(仮称)を調整中となっていることは重要です。
 私は7月11日、羽村特別支援学校を視察しました。5年前に改築していますが、教室不足によるカーテン教室は26教室。しかも、給食は500食の規模を超え、職員全員に提供できない状況になっているということも明らかになりました。
 羽村特別支援学校の学区エリアは、6市2町(青梅市・福生市・東大和市・立川市・武蔵村山市・羽村市・瑞穂町・奥多摩町)です。東大和市内からは76人が在籍しています。スクールバスで1時間以上かかる児童・生徒は、東大和市だけでも19人でした。
 今後の児童の推移は、毎年増加することが明らかであり、羽村特別支援学校の教室不足に対する支援が急務となっています。
 東大和市議会で、都営住宅向原アパートの建て替えにかかわる資料要求のなかで都立特別支援学校の建設計画が明らかになりました。

Q1 北多摩地区特別支援学校(仮称)の新設は東大和市の都営住宅向原アパートの都有地活用で実現することを求めるものです。しかし、都営住宅向原アパートの地域は、住宅しか建てられない地区計画があり、特別支援学校をつくるためには、都市計画の変更が必要になるため、東大和市は都内で他に活用できる都有地があるのであれば、他を活用すべきだと市議会でも発言しています。都内で羽村特別支援学校の教室不足解消に資する特別支援学校の新設ができるような都有地はあるのですか。

Q2 羽村特別支援学校の教室不足への対策を早急に行うべきですが、都の認識を伺います。

Q3 羽村特別支援学校の給食の規模を増やし、児童・生徒、職員の給食がまかなえるよう改善すべきですが、都の認識を伺います。また、今後の具体的な対策について、伺います。

Q4 スクールバスで1時間以上かかる児童・生徒がいます。スクールバスのルートの改善やスクールバスを増やすなど改善し、通学時間の改善を行うべきですが、いかがですか。

尾崎あや子議員の文書質問に対する答弁書

一 特別支援学校の教室不足問題等について

A1 特別支援学校を新設する際には、一定規模の大きさがあり、接道条件が良いなどの条件を満たした土地が必要となります。
 都教育委員会では、羽村特別支援学校の教室不足の解消や今後見込まれる児童・生徒数の増加等に対応するため、北多摩地区において北多摩地区特別支援学校(仮称)の設置を計画しています。
 現在、学校設置の条件に合う都有地が所在している自治体と設置に向けた調整を行っています。

A2 都教育委員会は、羽村特別支援学校の近隣の学校整備を行うことで、羽村特別支援学校の教室不足を解消していくこととしています。
 新たな特別支援学校が整備されるまでの間は、羽村特別支援学校において、間仕切りや特別教室からの転用により、普通教室を確保していくこととしており、教室の間仕切りについては、条件に合う場合、遮音性の高い可動式パーテーションを整備していくこととしています。

A3 羽村特別支援学校の給食については、教育の特殊性に鑑み、児童・生徒の心身の健全な発達に資するよう、在籍する児童・生徒と給食指導を行う教職員に提供しており、必要な給食は実施しています。
 なお、給食指導に関わっていない教職員については、給食を提供しておらず、現在、当該教職員への給食を提供するための施設の整備は予定していません。

A4 都教育委員会は、学校からのヒアリングを踏まえ、バスの小型化やコース設定の工夫等により計画的に特別支援学校のスクールバス乗車時間を短縮し、児童・生徒の通学負担の軽減を図っています。

以 上