舛添知事の「公務」「政務」での新たな公私混同疑惑について
舛添知事の「公務」「政務」での新たな公私混同疑惑について
2016年5月31日
日本共産党東京都議会議員団
日本共産党都議団は、舛添知事の「日程予定表」及び「庁有車運転日誌」を精査した結果、知事の公務においても「政務」においても知事が講演を行っているケースがあることがわかりました。そして、その多くが株式会社舛添政治経済研究所が知事派遣の窓口となり、講演料が同社に振り込まれていた事実が6件確認できました。また、講演のための移動や、羽田空港や東京駅への送り迎えはすべて公用車が使われていました。
株式会社舛添政治経済研究所は、会社謄本の「目的」欄には第1に「政治・経済・経営に関する講演・講演会の企画・開催」をあげており、講演会を業務として重視していることがわかります。
その株式会社舛添政治経済研究所の業務で講演し、多額の講演料も同社に払われているという事実は、これらの行動は企業としての活動であり、これを公務あるいは公務に準じる「政務」と称してきたことは、公私混同といわざるをえません。
なお日程表では「政務」と記された行動が175回記載されていますが、その内容はまったく明らかにされておらず、公用車を使うこと自体の適否が問われるべきであり、知事は他県に例のない「政務」の実態を明らかにすべきです。
1、「公務」での講演としているが舛添氏の会社が講演料を受け取ったケース
○2015年6月11日 「毎日メトロポリタンアカデミー」
・主催者(毎日新聞社)に、講演料の支払い先を問い合わせたところ舛添政治経済研究所だったことが確認された。
○2015年7月23日 アジア調査会講演会
・主催者(アジア調査会)に、講師料の支払い先を問い合わせたところ、株式会社舛添政治経済研究所だったことが確認された。
2、「政務」が講演であり、舛添氏の会社が講演料を受け取ったケース
○2016年2月3日夜、金沢市で「政務」
・「金沢市法人会青年部創立30周年講演会」で講演 ・講演料等の支払い先は、株式会社舛添政治経済研究所(主催団体及び紹介企業に確認)
○2016年3月17日夜、中央区で「政務」
・晴海トリトンでの「夜勉」で講演 ・講演料の支払い先は、株式会社舛添政治経済研究所(講師派遣会社に確認)
○2016年3月16日午後、福岡市で「政務」
・「毎日世論フォーラム」で講演 ・講演料の支払い先は、株式会社舛添政治経済研究所(主催者に確認)
○2015年5月27日午後、北九州市で「政務」
・「毎日北九州フォーラム」で講演 ・講演料の支払い先は、株式会社舛添政治経済研究所(主催者に確認)
○以上の講演の都内での移動は公用車、他県での講演は羽田空港、東京駅への送り迎えはすべて公用車だったことが、運転日誌で確認された。
以上