予算特別委員会 曽根はじめ都議(北区選出)の予算編成替え動議の提案理由の説明
★動画(都議会ホームページです。令和4年第1回定例会 >3月23日(水曜日)予算特別委員会>討論・採決をご覧ください)
★提案理由の説明の原稿です。
日本共産党都議団を代表して、第1号議案ほか4議案の編成替え動議について説明します。
組み替え提案の柱は2つです。
ひとつは、都立・公社病院の独立行政法人化を中止することです。
独法化の予算は削除します。都立病院は都立直営を継続し、公社病院予算も今までどおり計上します。
もうひとつは、都民施策の拡充です。
都民生活は厳しい状況が続く一方、来年度の都税収入は史上最高水準です。
貧困と格差を是正し、コロナで傷んだくらし・営業を支援するため予算を組み替え、切実な都民施策99項目2,655億円を増額します。大型開発の見直しなどによる歳出の削減額は58項目2,301億円です。組み替えの規模は、一般会計予算案のわずか3.4%です
。
都民施策拡充のおもな内容について、申し上げます。
第一に、新型コロナ対策を拡充します。
PCR検査を拡充し、保健所の保健師を増やします。
中小企業や個人事業主への、事業復活支援金の上乗せ・横出しを行い、家賃やリース代などを支援します。
文化芸術団体に対し、稽古場や事務所費などを支援します。
第二に、福祉・くらしの充実です。
国民健康保険料の子どもの均等割減免を支援し、都営住宅5,000戸を新規建設します。ひとり親などへの児童育成手当を増額し、非正規雇用の正規雇用への転換支援を拡充します。
公立保育園への整備費補助を行います。シルバ―パスは、負担軽減のため新たに3,000円パスを発行します。
35人学級を小学4年生、中学2年生で前倒し実施し、小中学校の給食費の負担を軽減します。
第三に、ジェンダー平等の推進、若者・学生支援の拡充です。
痴漢・盗撮防止、女性専用車両の導入、性犯罪・性暴力被害者のワンストップ支援センターの増設準備などを進めます。
若者に家賃助成を行い、大学による対面授業や食料支援への助成を行います。
第四に、気候変動対策、地震・水害対策の強化です。
脱炭素社会に向けて都民参加の「東京都気候市民会議」を開催し、中小企業や区市町村施設への太陽光パネルなどの設置費補助を増額します。
大型道路建設など不要不急の事業は、思い切って見直します。
陥没事故を起こした外環道工事、住民の反対が強い特定整備路線の事業は中止します。IR・カジノ誘致の調査費や、羽田新ルートを固定化・拡大する羽田空港機能強化の調査費は削除します。
みなさまのご賛同を心からお願いし、説明を終わります。