予算特別委員会 里吉ゆみ都議(世田谷区選出)の予算編成替え動議の提案理由の説明
2023年3月22日の予算特別委員会で、里吉ゆみ都議(世田谷区選出)が予算編成替え動議の提案理由の説明を行いました。
★動画(都議会ホームページです。令和5年第1回定例会 >3月22日(水曜日)予算特別委員会>討論・採決をご覧ください)
★提案理由の説明の原稿です。
日本共産党都議団を代表して、第一号議案2023年度東京都一般会計予算ほか1議案の編成替えを求める動議について、提案理由の説明を行います。
過去最高となった税収を活用し、不要不急の事業を見直すことで、くらし、福祉、教育を充実し、“都民に寄り添う”。これが、予算組み替えの基本的な考え方です。
都民の要求がとりわけ強い、次の3つの施策を、最重点ですすめます。
第一に、区市町村立小中学校、都立学校の学校給食費を無償化します。第二に、都内全域で18歳までの医療費を完全無料化します。第三に、きこえの支援をすすめるため補聴器購入費助成制度を創設します。
物価高騰に対する緊急対策では、福祉施設、畜産農家、公衆浴場などを支援します。また、新型コロナ対策は、5類への引き下げ後も無料PCR検査等を継続して実施できるようにします。
くらしや雇用への支援では、児童育成手当の増額、国保の子どもの均等割の無料化、非正規から正規雇用への転換、都営住宅5千戸の新規建設をすすめ、若者の家賃補助を創設します。
福祉の充実では、認可保育園等の保育士の加配、シルバーパスの改善、特別養護老人ホームなど高齢者施設整備促進と介護職員の賃上げを推進し、障害者医療費助成の対象者を拡大します。
教育の充実や教育費負担の軽減では、小学校5・6年生と中学校2年生での35人学級の実施、教室不足や大規模校を解消するために特別支援学校の新設、私立高校の入学金への補助や私立小中学校への授業料補助、都立大学、都立看護専門学校の授業料と入学金の無償化を行います。
多摩・島しょへの支援では、市町村総合交付金の増額などを行います。
ジェンダー平等を推進するため、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの増設、賃金格差のように女性と男性の置かれた状況を「見える化」する「ジェンダー統計」の作成、活用をすすめます。
気候危機対策では、東京都気候市民会議の開催、太陽光発電を中小企業や区市町村施設、都営住宅に設置する規模を拡大します。
地震・水害対策では、木造住宅の難燃化、耐震診断・改修、防災ラジオの設置をすすめます。
これら、新規実施や拡充により109項目、2,824億7,800万円を増額します。
公平性・公正性が担保できず、都民の理解が得られず、子どもたちの声も聞かない、英語スピーキングテストの中止、住民の反対の強い大型道路建設の中止、民間で行うべき事業やカジノ調査費など、施策の見直しにより、65項目、1,692億5,000万円を削減します。また、財政調整基金等を一部活用することで、財源を確保します。
予算組み替えの規模は、一般会計予算のわずか3・5%です。
みなさまのご賛同をお願いし、提案理由の説明を終わります。
以上