東京都立看護専門学校の授業料等を無償化する条例(案)への賛成意見
6月19日の厚生委員会で、日本共産党都議団の藤田りょうこ都議が、東京都立看護専門学校の授業料等を無償化する条例への賛成の意見表明を行いました。
★意見表明を行う藤田りょうこ都議
東京都立看護専門学校条例の一部を改正する条例について、意見を述べます。
この条例は、都立看護専門学校の授業料等の無償化を、条件を付けることなく、全ての人を対象に行うものです。
教育を受けることは人権であり、どこに住んでいても、所得がいくらであっても、全ての人に保障されなければなりません。このことは、看護専門学校についても当然当てはまります。国際人権規約に照らしても、所得や住所で区別をすることなく、すべての学生を対象に完全無償化するべきです。
このことによって都民を含めた全ての人が看護専門学校で学びやすくなります。
また、学生が看護専門学校で学び、看護師になることは、社会全体にとってプラスになります。
コロナ禍でエッセンシャルワーカーという言葉が広がりました。感染が大きく広がる中で、看護師はまさにエッセンシャルワーカーとして、病院、診療所、保健所、福祉施設など社会の様々な場所で働き続け、都民の命と健康を支えるために奮闘しました。
私たちが以前お話を聞いた、都立病院のコロナ病棟の看護師の方は、次のように話されていました。
「地方から都立専門学校に入学して看護師に育てていただいて、都の病院で働いているというところで、東京都に還元したいなと、しないとなという気持ちはすごくある。高校生のときに東日本大震災を経験して即戦力になりたいと思った。今はまさに災害のような状況。感染症の病院のスタッフとして即戦力として働けているので、やりがいや誇りがある。」
学生が都立看護専門学校で学んで看護師になることによって利益を得る、受益者は、社会全体です。そのための費用を、受益者負担だと言って学生に負わせるべきではありません。
本条例案を成立させることで授業料等の無償化を実現させ、さらに、今後、都立看護専門学校の増設や定員増も進めていくべきと考えます。
各委員の皆様のご賛同をお願いいたしまして、意見表明といたします。