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質問・条例提案

2023.03.24

文書質問 生徒指導提要の改訂と校則の見直しについて、ユース・プラザと青少年教育について 池川 友一(町田市選出)

2023年第1回定例会で以下の文書質問を提出しました。

質問事項
  生徒指導提要の改訂と校則の見直しについて
 二 ユース・プラザと青少年教育について

答弁
  生徒指導提要の改訂と校則の見直しについて
 二 ユース・プラザと青少年教育について

 生徒指導提要の改訂と校則の見直しについて
  昨年12月に、生徒指導の基本文書である、生徒指導提要が改訂されました。生徒指導の取組上の留意点に、子どもの権利条約やこども基本法が据えられたことは重要です。
  校則の見直しについても、改訂前から大きく変化しています。以下、質問します。
 1 東京都教育委員会は、生徒指導提要の改訂、特に子どもの権利条約の位置付けと校則の見直しについてどう認識していますか。主な改訂のポイントについても伺います。
 2 今回の改訂で、「校則を策定したり、見直したりする場合にどのような手続きを踏むことになるのか、その過程についても示しておくことが望まれます」という規定が明記されたことを受けて、都教委はどのようにとりくんでいくのですか。
  校則の見直しは、各学校において、生徒の意見を聞き、絶えず積極的に行われることが必要です。そのためにも、生徒指導提要で発展し内容を周知し、理解を広げることが重要です。
 3 2022年度、都立高校における校則の見直しはどのように実施されたのですか。その結果についても伺います。
 4 都教委として、生徒指導提要の理解をすすめるために「教職員向けデジタルリーフレット「生徒指導提要(令和4年12月)」のポイント」を作成していますが、作成過程及び内容について伺います。また、どのように活用するのですか。

 ユース・プラザと青少年教育について
  東京都が青少年教育に積極的にとりくみ、市区町村と連携することで中高生世代からユース世代の居場所と活動の場をつくることが求められています。
  区部ユース・プラザは、2023年度でPFIの契約が満了となり、続いて多摩ユース・プラザもPFI計画の満了となります。次期の運営についてどのようにしていくか検討することが必要です。以下、質問します。
 1 区部ユース・プラザについて、2023年度はどのような手続きや検討を行うのですか。
 2 多摩ユース・プラザについて、2023年度はどのような検討を行うのですか。
 3 区部ユース・プラザ及び多摩ユース・プラザについて、アドバイザリー業務委託を準備契約について特命随意契約で行っているが、その理由を伺います。また、生涯学習審議会の建議に基づき、ユース・プラザを含めた青少年教育について、改善を行うことが必要ですがいかがですか。
 4 ユース・プラザについては、生涯学習審議会の建議も踏まえ、東京都が直営で運営することが必要ですがいかがですか。
 5 都として、青少年教育やユースワークを担う、ユースワーカーの育成、支援、認証制度の実施など対応することが必要ですがいかがですか。

令和5年第一回都議会定例会
池川友一議員の文書質問に対する答弁書

質問事項
  生徒指導提要の改訂と校則の見直しについて
  1 東京都教育委員会は、生徒指導提要の改訂、特に子どもの権利条約の位置付けと校則の見直しについてどう認識しているか。主な改訂のポイントについても伺う。

回答
  都教育委員会は、生徒指導提要の改訂に先立ち、既に、校則の策定や見直しに当たり、教職員や生徒、保護者等が話し合う機会をもつなどの過程を経るよう、都立高校に周知しています。
  「生徒指導提要」には、児童の権利条約を踏まえ児童・生徒の基本的人権に配慮した教育を行うことや、絶えず校則を見直すことなどが求められると示されています。

質問事項
 一の2 今回の改訂で、「校則を策定したり、見直したりする場合にどのような手続きを踏むことになるのか、その過程についても示しておくことが望まれます」という規定が明記されたことを受けて、都教委はどのようにとりくんでいくのか伺う。

回答
  都教育委員会は、令和4年12月に「生徒指導提要」の理解を深めるための教職員向けデジタルリーフレットを作成し、その中に、校則の策定や見直しに際する手続の過程を示しておくことが望まれることを掲載し、都立学校及び区市町村教育委員会に周知・啓発を図っています。

質問事項
 一の3 2022年度、都立高校における校則の見直しはどのように実施されたのか。その結果についても伺う。

回答
  令和4年度も引き続き、全ての都立高校において、令和3年4月に都教育委員会が発出した通知に基づき、教職員や生徒、保護者等による話合いの機会を設定した上で、校則等の自己点検と必要な見直しを行いました。

質問事項
 一の4 都教委として、生徒指導提要の理解をすすめるために「教職員向けデジタルリーフレット「生徒指導提要(令和4年12月)」のポイント」を作成しているが、作成過程及び内容について伺う。また、どのように活用するのか伺う。

回答
  令和4年12月に生徒指導提要が改訂されたことを踏まえ、都教育委員会は、同月、生徒指導の基本的な考え方と個別の課題への対応のポイント等を示した教職員向けデジタルリーフレットを作成し、校長連絡会等で繰り返し周知するなど、学校での活用を促しています。

質問事項
 二 ユース・プラザと青少年教育について
  1 区部ユース・プラザについて、2023年度はどのような手続きや検討を行うのか伺う。

回答
  区部ユース・プラザについては、令和6年3月31日からの次期事業の開始に向け、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」に基づく実施方針等を令和5年4月25日に公表したところであり、今後、定量的評価や定性的評価などを踏まえて、PFI事業の実施可否である特定事業の選定結果を公表します。
  その後、選定結果を踏まえ、入札公告を行うこととしています。

質問事項
 二の2 多摩ユース・プラザについて、2023年度はどのような検討を行うのか伺う。

回答
  多摩ユース・プラザについては、令和7年4月1日からの次期事業の開始に向け、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」に基づく実施方針等の内容について検討を行った後、定量的評価や定性的評価などを検討します。

質問事項
 二の3 区部ユース・プラザ及び多摩ユース・プラザについて、アドバイザリー業務委託を準備契約について特命随意契約で行っているが、その理由を伺う。また、生涯学習審議会の建議に基づき、ユース・プラザを含めた青少年教育について、改善を行うことが必要だが見解を伺う。

回答
  区部ユース・プラザ及び多摩ユース・プラザの令和5年度の運営等に関する各PFIアドバイザリー業務委託においては、前年度に一般競争入札で選定された事業者が前年度の同業務委託における実施方針等の成果に基づき、引き続き事業実施予定者の公募選定支援等を行うものです。
  区部ユース・プラザについては、臨海部の埋立地の立地による高度な維持管理が求められること、多摩ユース・プラザについては、全ての青少年を対象とする視点から社会教育事業の再構築を行う必要があること等の管理運営における特徴を考慮し、前年度業務との整合性・一貫性を確保する必要があるため、特命随意契約としました。
  都教育委員会は、現在、青少年が主体的に参加することができる事業を充実させるなど、見直しを進めています。

質問事項
 二の4 ユース・プラザについては、生涯学習審議会の建議も踏まえ、都が直営で運営することが必要だが見解を伺う。

回答
  ユース・プラザは、民間手法による管理運営がされており、令和4年度の事業評価においても、迅速な工事・修繕や、これに伴う適切な安全管理、民間の運営ノウハウの活用等が期待でき、VFMが見込まれると評価されています。
  令和5年度も、引き続き、民間事業者の経営上のノウハウや創意工夫のメリットを最大限活用するとともに、利用者サービスの一層の向上を目指してユース・プラザ事業を進めていきます。

質問事項
 二の5 都として、青少年教育やユースワークを担う、ユースワーカーの育成、支援、認証制度の実施など対応することが必要だが見解を伺う。

回答
  都教育委員会は、区市町村が行う社会教育活動を補完・支援し、広域的な条件整備を担うとしており、区市町村及び企業やNPO等に対し、研修や交流機会を提供するとともに、青少年の体験活動の特設サイト等を開設しています。