文書質問 都立特別支援学校の施設の改善について、八王子都市計画道路3・3・74号左美山線(北西部幹線道路)について、東京都の契約について アオヤギ 有希子(八王子市選出)
2023年第4回定例会で以下の文書質問を提出しました。
令 和 5 年 第 四 回都議会定例会
文 書 質 問 趣 意 書
提出者 アオヤギ 有 希 子
質 問 事項
一 都立特別支援学校の施設の改善について
二 八王子都市計画道路3・3・74号左入美山線(北西部幹線道路)につい て
三 東京都の契約について
答弁
一 都立特別支援学校の施設の改善について
二 八王子都市計画道路3・3・74号左入美山線(北西部幹線道路)につい て
三 東京都の契約について
質問事項
一 都立特別支援学校の施設の改善について
都立特別支援学校において、エアコンの故障があり、子どもたちの命にかかわる状況があると、保護者の方々から声が上がっています。また、雨漏り、トイレが古い等の問題があり、子どもたちが安心して学ぶ環境整備を求める声が、数多く寄せられています。
1 都立特別支援学校のエアコンが故障している、との声がありました。今年度、エアコンの修繕依頼があった学校数と、そのうち対応済みの学校数はどれくらいあるのでしょうか。
2 少なくとも、あきる野学園、港特別支援学校、白鷺特別支援学校、墨田特別支援学校、石神井特別支援学校において、エアコンが故障、または利きが悪いなど不具合があるとの声があります。
これらの学校と、他のエアコンが不調の学校について、どのように改修、整備していくのでしょうか。 また、今年度、修繕依頼のあった学校に上記の5校が含まれますか。
3 特別支援学校に通う子ども達は、排泄も重要な学習の場です。しかし、トイレでは 、「体が小さくトイレットペーパーまで届かず子どもたちが使 え な い 」 ト イ レ ( あ き る 野 学 園 ) や 、「 悪 臭 が ひ ど く 、 流 れ が 悪 い 」「 ウォ シュ レッ トが ない 」「 個室 の呼 び出 し装 置が ない 」(白鷺 )、「 誰でも ト イ レ が な い の で ス ク ー ル バ ス を 降 り て す ぐ の と こ ろ に 欲 し い 」( 墨田 )、 な ど の 不 具 合 が 寄 せ ら れ 、 改 修 ・ 増 設 が 必 要 で す 。 都は、 都立特別支援学校において、何校を改修する予定ですか。 計画をお示し 下さい。
4 誰でもトイレがない学校はどれくらいありますか。
5 雨漏りもしている学校があると聞いています。今年度、修繕依頼があった学校数と、そのうち対応済みの学校数はどのくらいあるのでしょうか 。改修計画をお示しください。
二 八王子都市計画道路3・3・ 74号左入美山線(北西部幹線道路)について
この道路は、約三〇年前、当初八王子 市施 行で、第1工区、第2工区が進められました。一方、 今回、都施行となった区間 は当初 25m幅、4車線、および 平面構造 、掘割構造や地下式構造が計画されていましたが、都 施行となり、2車線、平面構造や地下式に変更になりました。
1 当初の掘割構造は、近くの川口川よりも低く設置となり、住民から豪雨時などの冠水の危険性の指摘がありましたが、平面式に変更した経緯を お示しください。
2 4 車 線 か ら 2 車 線 に 変 更 し た 理 由 を 、「 川 口 土 地 区 画 整 理 事 業 の 開 発
計画が見直されるなど、社会情勢の変化等を踏まえ、車線数を見直し、全線2車線とすることにしました」と回答しています。
確かに、北西部幹線道路計画の当初、川口リサーチパークが計画された当時と比較して、川口土地区画整理事業(川口物流拠点事業)の計画地面積は約2分の1になっていますが、車両通行量の予測は、川口リサーチパーク計画時が 8,450台 / 日だったのに対し、川口物流拠点計画では 8,700台 /日と、あまり大きな変わりがありません。
また、北西部幹線道路に通行する計画地からの車両は 3,500台 / 日 、後者は 4,350台 /日と若干増える予測です。
一方で、平成 10年の当該道路の交通量は、4車線、最大約 22,200台/日でしたが、現在2車線で約 16,000台 /日と算出されています。
この 約16,000台/日と算出した根拠をお示しください。
3 約16,000台/ 日の交通量が見込まれるとされていますが、何年後のど
こ の地 点の 推計 値で すか 。前 回、 八王 子市 が示 した 、「 美山 町」「 西寺方町 ( 1 )」「 西 寺 方 町 ( 2 )」「 川 口 町 ( 1 )」「 川 口 町 ( 2 )」「 犬 目 町( 1 )」「 犬 目 町 ( 2 )」「 犬 目 町 ( 3 )」「 谷 野 町 」「 み つ い 台 団 地 」 の 地点ごとにお示しください。
4 約16,000台/ 日のうち何台が大型車なのかお示しください。
5 2車線道路であるためアセスメントが不要とされていますが、その根拠をお示しください。
6 掘割構造含む4車線から、平面構造2車線になった結果、騒音、排気ガスがより発生する可能性が高いと考えます。 この道路の整備に当たって 、どのような騒音の基準に基づき、どのような対策を講じるのですか。
7 道路計画地に流れ込む雨水の排水計画、及び、ガス、上下水道、送電線 等の設備 はどのように整備していくのか、お示しください。
8 約30年、計画が休眠状態で都市計画の変更も繰り返されて現在に至っています。道路計画地にはおよそ 250世帯が住み、長年その土地で生業を営んできた住民もいます。当該道路計画によって、近隣住民のくらしや生業が、変更され重大な影響を与えることについての見解を求めます。
9 用地買収についてですが、八王子市 施行 部分では、計画を進めるため、一部計画地にかかった住宅でも、残地を買い取る対応をしたと聞いています。都施 行部分でも、買い取る対応をすべきではないですか。
三 東京都の契約について
都の契約の中で、予定価格が一定の金額を超える場合、財務局が契約するのが基本だと思いますが、事業の担当局 で契約する場合は 知事部局、教育委員会、公安委員会それぞれでどのような場合であるのですか。
令 和 5 年 第 四 回都議会定例会
アオヤギ有希子議員の文書質問に対する答弁書
1 都立特別支援学校のエアコンが故障している、との声があったが、今年度、エアコンの修繕依頼があった学校数と 、そのうち対応済みの学校数はどれくらいあるのか伺う。
回 答
令和5年度、エアコンの修繕依頼があった学校は、 11月末時点で 33校あ
り、そのうち22校は工事等が完了しており、11校は発注済みです。
質 問 事 項
一の2 少なくとも、あきる野学園、港特別支援学校、白鷺特別支援学校、墨田特別支援学校、石神井特別支援学校において、エアコンが故障、または利きが悪いなど不具合があるとの声があるが、これらの学校と、他のエアコンが不調の学校について、どのように改修、整備していくのか伺う。 また、今年度、修繕依頼のあった学校に上記の5校が 含まれるのか伺う。
回 答
都立特別支援学校の空調設備については、老朽化等に伴い、順次、計画的に更新工事を行っています。令和5年度、修繕依頼のあった学校に上記の5校は含まれています。
質 問 事 項
一の3 ト イ レ で は 、「 悪 臭 が ひ ど く 、 流 れ が 悪 い 」 な ど の 不 具 合 が 寄 せられ、改修、増設が必要である。 都は、都立特別支援学校において、何校を改修する予定か、計画について伺う。
回 答
都立学校の施設・設備については、学校の意見、要望等を踏まえ、必要な改修を計画的に実施しています。
質 問 事 項
一の4 誰でもトイレがない学校はどれくらいあるか伺う。
回 答
都立特別支援学校では、全校に高齢者や障 害者等の利用に適正に配慮したバリアフリートイレを設置しています。
質 問 事 項
一の5 雨漏りもしている学校があると聞いているが、今年度、修繕依頼があった学校数と、そのうち対応済みの学校数はどのくらいある か。改修計画について伺う。
回 答
令和5 年度、雨漏りの修繕依頼があった学校は、11月末時点で9校あり、そのうち6校は工事等が完了しており、3校は発注済みです。老朽化等施設の状況に応じて、計画的に改修等行っています。
質 問 事 項
二 八王子都市計画道路3・3 ・74号左入美山線(北西部幹線道路)につい て
1 当初の掘割構造は、近くの川口川よりも低く設置となり、住民から豪雨時などの冠水の危険性の指摘があったが、平面式に変更した経緯について伺う。
回 答
掘割構造区間については、平成10年に決定した計画において平面部2車線、掘割部2車線の合計4車線になっていました。その後、川口土地区画整理事業の開発計画が見直されるなど、本路線周辺の環境が変化したことから、車線数を見直し、沿道にアクセスしやすい2車線の平面構造に変更したものです。
質 問 事 項
二の2 北西部幹線道路計画の当初、川口リサーチパークが計画された当時と比較して、川口土地区画整理事業(川口物流拠点事業)の計画地面積は約2分の1になっているが、車両通行量の予測は、川口リサーチパーク計画時が 8,450台/日だったのに対し、川口物流拠点計画では 8,700台/日である。また、北西部幹線道路に通行する計画地からの車両は3,500台/日、後者は 4,350台/日と若干増える予測である。一方で、平成 10年の当該道路の交通量は、4車線、最大約 22,200台/日だが、現在2車線で約 16,000台/日と算出されている。この約 16,000台/日と算出した根拠を伺う。
回 答
平 成22年道路交通センサスに基づき、将来交通需要を推計した結果、約16,000台/日となっています。
質 問 事 項
二の3 約 16,000台/日の交通量が見込まれるとされているが、何年後のど この 地点 の推 計値 か。 前回 、八 王子 市が 示し た 、「美 山町 」「 西寺 方町( 1 )」「 西 寺 方 町 ( 2 )」「 川 口 町 ( 1 )」「 川 口 町 ( 2 )」「 犬 目 町 ( 1 )」「 犬 目 町 ( 2 )」「 犬 目 町 ( 3 )」「 谷 野 町 」「 み つ い 台 団 地 」 の 地 点 ご とに伺う。
回 答
約 16,000台/日の交通量は、平成 22年道路交通センサスに基づく令和 12年 ( 2030年)の将来 OD 表を用いて推計した「みつい台団地」地点の台数です。
こ のほ か、 各地 点の 交通 量は 、「 美山 町」 地点 が約 11,000台 /日 、「 西寺方 町 ( 1 )」 地 点 が 約 13,000台 / 日 、「 西 寺 方 町 ( 2 )」 地 点 が 約 13,000台/ 日 、「 川 口 町 ( 1 )」 地 点 が 約 13,000台 / 日 、「 川 口 町 ( 2 )」 地 点 が 約
15,000台/ 日 、「犬 目町 (1 )」地点 が約 15,000台 /日 、「犬目 町( 2)」 地点が約 15,000台 / 日 、「 犬 目 町 ( 3 )」 地 点 が 約 15,000台 / 日 、「 谷 野 町 」地点が約14,000台/日となっています。
質 問 事 項
二の4 約16,000台/日のうち何台が大型車なのか伺う。
回 答
大型車の台数については推計していません。
質 問 事 項
二の5 2車線道路であるためアセスメントが不要とされているが、根拠について伺う。
回 答
本路線の車線数は2車線であり、東京都環境影響評価条例の環境影響評価の対象事業とはなっていません。
質 問 事 項
二の6 掘割構造含む4車線から、平面構造2車線になった結果、騒音、排気ガスがより発生する可能性が高いが、 この道路の整備に当たって、どのような騒音の基準に基づき、どのような対策を講じるのか伺う。
回 答
騒音に係る基準としては環境基準等がありますが、本路線の車線数は2車線であり、東京都環境影響評価条例の環境影響評価の対象事業とはなっていないことから、予測・評価を実施していません。
道路の整備に当たっては、低騒音舗装を採用するなど、沿道環境に配慮していきます。
質 問 事 項
二の7 道路計画地に流れ込む雨水の排水計画、及び、ガス、上下水道、送電線等の設備はどのように整備していくのか、伺う。
回 答
道路の雨水排水計画については、道路内に降った雨水を対象としており、街が い渠き ょや管か ん渠き ょ等の排水施設により処理する予定です。なお、歩道部は原則として透水性舗装としています。
また、道路の整備に合わせて、占用企業者などと埋設位置等を調整しながら埋設物を整備することとなります。
質 問 事 項
二の8 当該道路計画によって、近隣住民のくらしや生業が、変更され重大な影響を与えることについての見解を伺う。
回 答
本路線は、多摩地域の交通利便性や防災性、活力向上に寄与するとともに、圏央道と国道16号を連結することで、川口地区における物流拠点とのアクセスを強化する重要な幹線道路です。また、生活道路への通過交通の流入を減少させるなど、地域の安全性を向上する役割を担っています。本路線の整備に当たっては、地元の理解と協力を得られるよう、丁寧な対応に努めていきます。
質 問 事 項
二の9 用地買収についてだが、八王子市施行部分では、計画を進めるため、一部計画地にかかった住宅でも、残地を買い取る対応をしたと聞いているが、都施行部分でも、買い取る対応をすべきだが、見解を伺う。
回 答
事業用地の取得に伴い生じる残地については、土地価格の低下や利用価値の減少などの損失が生じるときは、これらの損失を補償することを原則としています。
なお、残地が狭小となり、従来のような土地利用ができず、生活再建が困難となる場合には、一定の要件の下、残地を取得することがあります。
都の契約の中で、予定価格が一定の金額を超える場合、財務局が契約するのが基本だが、事業の担当局で契約する場合は、知事部局、教育委員会、公安委員会それぞれでどのような場合であるのか、伺う。
回 答
知事部局においては、東京都契約事務の委任等に関する規則に基づき、局事業に関連した用地の買入れに関する契約など、一定の契約については、予定価格によらず各局長等に契約事務を委任しています。
また、各局長等は、特に必要があるとき、予定価格が各局長等への委任限度額を超えるものにつき、個別に契約事務の委任を受けることができると規定されています。
東京都教育委員会においては、東京都教育委員会の所掌に係る事項に関する契約の委任等に関する規則に基づき、学校で使用する理科教育用機械器具の買入れに関する契約など、一定の契約について、予定価格によらず教育長に契約事務を委任しています。
東京都公安委員会においては、東京都公安委員会の所掌に係る事項に関する契約の委任等に関する規則に基づき、警察活動に必要なものの買入れに関する契約など、一定の契約について、予定価格によらず警視総監に契約事務を委任しています。