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質問・条例提案

2024.06.12

文書質問 越中島川の耐震護岸整備について あぜ上三和子(江東区)

2024年第二回都議会定例会
文書質問趣意書
提出者 あぜ上三和子

質問事項
一 越中島川の耐震護岸整備について

答弁
一 越中島川の耐震護岸整備について

 


 

一 越中島川の耐震護岸整備について
 今年の元旦には、能登半島においてマグニチュード7.6の地震がおこり、その後も余震があり、あらためて多くの方々から震災対策の着実な推進を求める声があがっています。東京においては、首都直下型の地震の発生確率が30年内に70%と想定されています。加えて気候変動の影響により集中豪雨などの出現頻度が増加しており、東部低地帯における水害への備えは喫緊の課題となっています。
 こうした中、2021年、東部低地帯の更なる安全性向上のため、新たに耐震対策を実施する区間等を示した「東部低地帯の河川施設整備計画(第二期)10ヵ年計画」が策定されました。その中には、江東区の内部河川の一つ越中島川も含まれています。越中島川の周辺にはマンションや住宅、学校などがあり、耐震護岸計画の着実な執行は地域住民の切実な要望です。

1 江東治水事務所の事業概要に掲載されている東部低地帯の耐震対策の全体計画をみますと、2023年度の堤防(耐震護岸)の整備率は56%ですが、越中島川の進捗状況と整備にあたっての課題についてお示しください。

2 長年にわたって越中島川では事業者の方々が生業をしており、事業者の方々が継続して生業できるよう配慮することは当然です。その為、耐震護岸工事をするうえでは引っ越しなど生業に大きな影響があり、丁寧な話し合いでの合意が必要です。建設局が事業者と話し合いを進めるにあたって、港湾局や江東区はどうかかわるのですか。また、今年に入って事業者と何回、どの様な話し合いをされているのですか。

3 越中島川の耐震護岸工事は、いつ頃スタートする見通しですか。

4
 越中島川の場合、遊歩道整備をするのですか。

5
 越中島川の周辺地域住民や江東区及び船舶事業者に、耐震護岸整備についての基本的考えや進捗状況についてお知らせするべきではありませんか。

 

 


 

2024年第二回都議会定例会
あぜ上三和子議員の文書質問に対する答弁書

質問事項
一 越中島川の耐震護岸整備について
1 江東治水事務所の事業概要に掲載されている東部低地帯の耐震対策の全体計画によると、2023年度の堤防(耐震護岸)の整備率は56%だが、越中島川の進捗状況と整備にあたっての課題について伺う。

回答
 越中島川の耐震工事の実施に当たっては、屋形船など係留されている多くの船舶を移動させる必要があり、現在、関係者と調整を進めております。

質問事項
一の2 耐震護岸工事をするうえでは生業に大きな影響があり、丁寧な話し合いでの合意が必要。建設局が事業者と話し合いを進めるにあたって、港湾局や江東区はどうかかわるのか。また、今年に入って事業者と何回、どの様な話し合いをされているのか伺う。

回答
 建設局は工事の実施に向けて、港湾局や当該河川の管理を行っている江東区とともに、船舶の仮営業拠点候補地を港湾区域とするなどの検討を行っています。また、事業者とは、船舶の移動先等について本年1月以降、8回話し合いを実施しています。

質問事項
一の3 越中島川の耐震護岸工事は、いつ頃スタートする見通しか伺う。

回答
 各事業者と仮営業拠点などの調整を行い、船舶の移動や工作物の撤去が行われた後、耐震工事に着手する予定です。

質問事項
一の4 越中島川の場合、遊歩道整備をするのか伺う。

回答
 管理用通路の整備を予定しており、遊歩道としての利用については当該河川の管理を行っている江東区等と調整が必要となります。

質問事項
一の5 越中島川の周辺地域住民や江東区及び船舶事業者に、耐震護岸整備についての基本的考えや進捗状況についてお知らせするべきだが見解を伺う。

回答
 越中島川の耐震護岸整備については、「江東内部河川整備計画」に位置付けられており、その策定に当たっては、河川法に基づき、パブリックコメントを実施するとともに、関係区長の意見を聴いています。
 現在、江東区と連携して、船舶事業者等に、耐震護岸整備の必要性を説明しながら、早期の事業着手に向け調整中です。
 なお、調整の進捗状況については近隣住民への説明は予定していません。