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質問・条例提案

予算特別委員会 曽根はじめ都議(北区選出)の予算編成替え動議の提案理由の説明

 2025年3月26日の予算特別委員会で、曽根はじめ都議(北区選出)が予算編成替え動議の提案理由の説明を行いました。

★提案理由の説明(原稿)です。
印刷用原稿(PDF)


 日本共産党都議団を代表して第一号議案、東京都一般会計予算外3議案の編成替えを求める動議について提案理由の説明を行います。

 物価高騰に、都民の悲鳴の声が上がっています。あらゆるものが値上げとなり、とりわけ東京では住宅費の高騰も深刻です。

 ところが、小池知事の提出した予算案は、「財界ファースト」でくらしに冷たい姿勢が色濃く表れています。予算案の物価高騰対策は微増にとどまり、高すぎる家賃や国民健康保険の都としての負担軽減はありません。その一方で、財界の目先の利益のために都内各地で行われる再開発や、外環道・特定整備路線など大型道路建設に巨額の予算が計上されています。
 史上最高の都税収入は、くらしを守り、広がる格差を是正するために使うことが必要です。私たちは「物価高騰からくらしを守り、すべての人に光をあてる」という立場から、予算の組み替え提案を行うものです。

 柱は大きく2つです。

 第一に、物価高騰から都民のくらしを守り、地域経済を立て直すための提案です。

  • 手取りをふやすため、中小企業で働く人や福祉労働者の賃上げをすすめ、介護報酬の引き下げで危機に直面する訪問介護事業所の経営支援を行います。
  • 100万世帯に対し月1万円の家賃補助制度を創設し、都営住宅の新規建設を再開します。
  • 高すぎる国民健康保険料、後期高齢者医療保険料をひとり1万5千円引き下げ、心身障害者医療費助成の対象を拡大します。
  • 修学旅行、制服・学用品等への支援を行います。
  • 28年間1円も上がっていない児童育成手当を月6500円増額します。

 第二に、都民の権利を保障し、切実な要求を前にすすめるための提案です。

  • シルバーパスを無料化するとともに、対象交通機関を増やします。コミュニティバスへの補助の充実させ、学生フリーパスを創設します。バス路線の維持や運転士不足を解消するための協議会をつくります。
  • 教室不足や大規模化を解消するため都立特別支援学校を新設します。
  • 都内全域で、補聴器購入費助成を一人あたり上限14万4900円、所得制限なしで実施できるようにします。
  • 東京大空襲、被爆、戦後80年、戦争の記憶と平和の大切さを次世代につないでいくため「東京都平和記念事業2025」を実施します。
  • 若者の自主的な活動に補助を行い、美術館・博物館の入館料を引き下げます。
  • ジェンダー平等をすすめ、シングル女性のくらしや住まいなどの実態調査を行います。
  • 公立小中学校の教室の断熱改修に向けた補助制度をつくります。
  • 避難所やトイレ確保に向けてつくった補助制度は、都が10分の10で実施します。

 以上、紹介したものを含め、145項目の新規・拡充をすすめます。

 これらに必要な財源は、プロジェクションマッピングや巨大噴水、破たんが明らかな英語スピーキングテスト、住民合意のない特定整備路線や外環道などの大型道路、再開発の関連予算など財界ファーストの予算68項目を減額すること、国の補助金や基金などを積極的に活用することによって、財源を確保します。

 組み替えの規模は、一般会計予算案の6.6%です。みなさまのご賛同をお願いし、提案理由の説明を終わります。